Quantcast
Channel: 都市商業研究所
Viewing all 3716 articles
Browse latest View live

バロー淡路店、2019年7月19日開店-バロー、大阪市初出店

$
0
0

大阪府大阪市東淀川区の阪急淡路駅近くに、中堅スーパー「バロー」(岐阜県多治見市)の大阪市初となる店舗「バロー淡路店」が2019年7月19日午前9時30分に開店した。
バロー淡路店。

東海地方地盤の有力スーパー「バロー」、大阪市内初出店

バロー淡路店は、淀川キリスト教病院旧本館(柴島駅前に2012年移転)跡地に出店。建物は平屋建で、敷地面積は6,727㎡、建築面積は3,135㎡、売場面積は約2,032㎡、延床面積は約2,993㎡、駐車場台数は70台。
同店では生鮮3品に加え、中部フーズの惣菜売場、北欧倶楽部のインストアベーカリーを導入するほか、コンセント及びUSBを備えたイートインスペースを併設。オープン特別営業期間を除き、原則として折込チラシの配布を実施しない「エブリデイ・ロープライス(EDLP)」型の店舗運営を行っている。

積極的拡大で脚光のバロー、大阪にも本格展開なるか

バローは1958年に主婦の店恵那店として岐阜県恵那市で創業。のちにバローに改名し、本社を岐阜県多治見市に移した。
バローはかねてから、店舗運営のローコスト化や自社開発商品「Vセレクト」に強みを持ち、東海地方地盤の食品スーパーとしては売上高首位を獲得。近年は「新日本スーパーマーケット同盟」の結成やホームセンター大手「ダイユー・リックHD」(現・アレンザHD)株の子会社化など、積極的に事業拡大を進めることでも脚光を浴びており、東海地方以外の店舗も増えつつある。
その一方で、同社は2016年10月の大阪府内1号店「バロー寝屋川店」開店から、2019年4月の「バロー高槻店」開店までの約2年半、食品スーパーの新規出店を実施していなかった。
近年は東海地方でショッピングセンターも手掛ける。

今回同社が店舗を新設した阪急淡路駅周辺では、大阪市主導による「淡路駅周辺地区土地区画整理事業」が進められており、2019年3月にはJRおおさか東線全線開通に伴い「JR淡路駅」が開業、2028年を目処に阪急淡路駅が高架化を予定するなど、将来有望な地域として注目を集めている。
一方で、阪急淡路駅周辺では以前より、西口正面の淡路本町商店街に衣料専門百貨店「キリンド」や総合スーパー「イズミヤ」が出店、東口には区画整理事業に合わせて移転した「阪急オアシス」「アカシヤ」が出店するなど、地域有数の商業集積地として大型店が飽和状態にある。
淡路駅前の既存店にみられない利便性の高い平面駐車場を備え、毎日低価格を謳う東海地方食品スーパーの雄・バローが、価格に敏感な地域住民に受け入れられるかどうか、そして大阪での本格出店開始となるのかどうか、今後に注目したい。

バロー淡路店

住所:大阪府大阪市東淀川区淡路二丁目9 番2号
営業時間:午前10時~午後9時(平日)
営業時間:午前9時30分~午後9時(土・日曜日、開店3日間)

関連記事:ライフ新大阪店、2019年5月31日閉店-旧ライフ大阪本社・ラヴィーレ新大阪
関連記事:アークス・バロー・リテールパートナーズ、「新日本スーパーマーケット同盟」と銘打つ戦略的な資本業務提携を締結ー2018年12月25日に
関連記事:かみしんプラザ、2017年9月15日改装オープン-西松屋、アスビーなど出店


ニコニコ本社・ニコファーレ、2019年7月31日営業終了-イベントスペースは11月開業のハレザ池袋「ハレスタ」に移転

$
0
0

KADOKAWA傘下の「ドワンゴ」は、同社直営の複合施設「ニコニコ本社」及びイベントスペース「ニコファーレ」を2019年7月31日をもって営業することを発表した。

ニコニコ本社が入居するP’PARCO。

ニコニコ本社、(原宿)時代から8年の歴史に幕

ニコニコ本社は2010年12月に、動画共有サイト「ニコニコ動画」(現・niconico)の複合施設として、東京都渋谷区神宮前に開業。建物は地上2階地下2階建。2011年4月の全面開業時には、公式ショップ「ニコニコショップ」やカフェ「TEA ROOM 2525」、ニコニコ生放送が配信可能な「サテライトスタジオ」を併設していたが、東京都豊島区東池袋の池袋駅に隣接するファッションビル「P’PARCO」(ピーダッシュパルコ)への移転に伴い2014年1月をもって営業終了していた。原宿のニコニコ本社跡は2019年現在、セレクトショップ「スピンズ」の2.5次元提案型業態「2.5SPINNS」として営業が行われている。
現在のニコニコ本社は、2014年10月にP’PARCO地下1階の一部と地下2階全フロアに開業。コンセプトに「ニコニコを365日かけて地上に再現する」を掲げ、原宿時代と同様に公式ショップやカフェ「nicocafe」が営業、サテライトスタジオ「ニコぶくろスタジオ」を併設するほか、イベントスペースも設置していた。
今回の営業終了に伴い、ニコニコ本社は原宿時代から8年の歴史に幕をおろすこととなった。

六本木ニコファーレも営業終了

ニコファーレは2011年7月に、動画共有サイト「ニコニコ動画」直営のイベントスペースとして、エイベックスグループのディスコ「六本木ヴェルファーレ」(2007年閉館)跡地に建設が進められたセントラム六本木ビル(現・ラウンドクロス六本木)地下1階に開業。ニコファーレは「ネットとリアルが融合する次世代ライブ空間」を掲げ、アイドルグループやVtuberによる各種イベント、ゲーム関連イベント、アニソンDJイベントの開催を特徴としていたが、ニコニコ本社の営業終了に合わせて同施設も8年の歴史に幕をおろす。

ハレザ池袋に後継施設-物販・カフェの存続は未定

ドワンゴは2019年11月に、旧豊島区役所跡地で建設が進められている複合施設「Hareza池袋」(ハレザ池袋)ホール棟の豊島区立芸術文化劇場「東京建物Brillia HALL」に後継施設「ハレスタ」を開設する。

ハレザ池袋。

一方で、2017年当時計画されていたニコファーレの施設名存続及びニコニコ本社が有していた物販・カフェ店舗の導入について現時点では未定となっている。

ハレスタのイメージ。

関連記事:キュープラザ池袋、2019年7月19日開業-都内最大級シネコンに日本初「4DX with ScreenX」
関連記事:池袋西口公園に「野外劇場」開設へ-2019年に、公園再整備で
関連記事:コスメロフト東急プラザ表参道原宿店、2019年4月19日開店-東急ハンズ跡に「コスメ特化」新業態1号店
関連記事:東急プラザ渋谷、2019年12月開業―10月竣工の「渋谷フクラス」に
関連記事:「ハレザ池袋」内に「ニコファーレ池袋」、2019年春開業-進む旧豊島区役所・公会堂跡再開発

イオンモール川口、2021年春再開業-建替前の約2倍に

$
0
0

建て替えをおこなっていた埼玉県川口市のショッピングセンター「イオンモール川口」が、2021年春に再開業する。

(仮称)イオンモール川口の施設外観イメージ。

「グリジャ」として親しまれたイオン、約3年ぶりに復活

イオンモール川口は1984年4月に、ジャスコ(現・イオン)と三菱商事の合弁会社として設立された「ダイヤモンドシティ」の首都圏1号店「川口グリーンシティ」(通称:グリジャ)として開業。運営会社再編に伴い2007年9月に施設名を「イオンモール川口グリーンシティ」に改称、ブランド名変更に伴い2011年10月に現在の名称に改称した。建物は地上3階建(一部6階建)で総賃貸面積は約34,000㎡、敷地面積は約49,900㎡、延床面積は約54,000㎡、施設所有者はサイボー(旧 埼玉紡績)株式会社。

イオンモール川口。

イオンモール川口は長らく地域最大規模の商業施設として営業を続けていたが、2000年11月にグループの「ダイヤモンドシティ・キャラ」(現・イオンモール川口前川、サイボー所有)が1kmほどの距離に開業、その後もセブン&アイHDの「アリオ川口」や三井不動産グループの「ララガーデン川口」など競合施設が相次ぎ進出したことから、建替えのため2018年8月31日をもって閉店していた。

旧施設時代の約2倍、イオンモール川口前川に迫る規模に

イオンモール川口跡地に建設予定の新施設「(仮称)イオンモール川口」は2021年春に開業予定。総賃貸面積は約59,000㎡、敷地面積は約78,000㎡、延床面積は約125,000㎡。
施設規模は建替前の約2倍になり、近隣のイオンモール川口前川に匹敵するものとなる。新施設はコンセプトに「“CITY”から“PARK”へ 川口GREEN PARK」を掲げており、施設を運営するイオンモールは「公園(PARK)のような心地よい環境の中で、日々の暮らしを支えながら、新たなニーズを満たす多様なコンテンツを展開し、地域の皆さまに愛される商業施設を創造してまいります」とコメントしている。

(仮称)イオンモール川口

住所:埼玉県川口市大字安行領根岸字外谷田3180番地外

関連記事:イオンモール川口、2018年8月31日閉店-「新しいイオンモール」に建て替えへ
関連記事:イトーヨーカドー ザ・プライス西川口店、2019年5月20日閉店-「中華街」のスーパー、44年の歴史に幕
関連記事:イトーヨーカドー ザ・プライス川口店、2019年5月19日閉店-川口銀座、再開発へ
関連記事:川口銀座商店街の大型再開発、2019年度に着工-ザ・プライスも閉店へ

イオンタウン江刺、2019年11月開業-江刺ツインプラザに「イオンスタイル」核のショッピングセンター

$
0
0

岩手県奥州市江刺区のイオンタウンが運営するショッピングセンター「江刺ツインプラザ」に「イオンタウン江刺」が2019年11月に開業する。

イオンタウン江刺。

イオンタウン江刺、建替リニューアル前の2倍に増床

江刺ツインプラザは1994年10月に開店。建物は平屋建で総賃貸面積は約3,380㎡。
イオンの食品スーパー「マックスバリュ」の1号店、ホームセンター「DCMホーマック」を核に、ASBee、グルメドールなど複数の専門店が出店していたが、テナントの減少に伴い建物を段階的に解体、2019年2月1日以降建替えのため休業状態にある。2019年5月現在、DCMホーマック1店舗のみ営業を継続している。
マックスバリュ江刺店。(現在は解体)

イオンスタイルを核に20の専門店が新規出店

イオンタウン江刺は平屋建、総賃貸面積は約6,660㎡。
開発計画に「えさし ライフコミュニティ」、コンセプトに「町にあったら便利」を掲げ、食と衣料と便利をサポートする「イオンスタイル」を核に、飲食店、生活雑貨、美容室など約20の専門店が出店する。同社は新施設の開業により「地域の皆さまのライフスタイルニーズと生活利便サービスに対応し、地域コミュニティの活性化に貢献します」とコメントしている。

徒歩圏内に位置する「イオン」との棲み分けは?

イオングループは、イオンタウン江刺の東側500mほどの距離に食品スーパー「イオン江刺店」を出店している。
同店は1986年10月に流通大手「ニチイ」(後のマイカル)の総合スーパー「ニチイ江刺店」として開店、1996年8月に生活百貨店「江刺サティ」に業態転換したもの、マイカルの経営破綻により2002年8月をもって閉店。マイカルのスポンサーとなったイオンにより「イオン江刺ショッピングセンター」(ジャスコ江刺店)として2003年4月に再開業した異色の店舗であるが、近年は建物2階部分を閉鎖、食品スーパーに業態転換するなど規模を大幅縮小していた。

イオン江刺店。一部フロアのみで営業中。

イオン江刺店は築32年が経過しており、イオンタウン江刺の入居テナント次第では店舗の統廃合も想定される。

イオンタウン江刺

住所:岩手県奥州市江刺区八日町1丁目300他

関連記事:ジョイス水沢中央店、2019年2月24日閉店-メイプルの核、水沢駅前唯一の食品スーパー
関連記事:江刺ツインプラザ(イオンタウン江刺SC)、建て替えで2019年2月1日から休業-「マックスバリュ1号店」閉店
関連記事:マックスバリュ東北、イオンリテール東北カンパニーと2020年3月を目処に経営統合へ

関連記事:イオン「ウエルマート」全店舗、マックスバリュへの転換完了

イオンスタイル新井宿駅前、2019年7月25日開店-イオンモール川口の代替店としての役割も

$
0
0

埼玉県川口市の埼玉高速鉄道新井宿駅前に「イオンスタイル新井宿駅前」が2019年7月25日に開店した。

イオンスタイル新井宿駅前。

新井宿駅前にコンパクトなイオンスタイル

イオンスタイル新井宿駅前の建物は地上1階建、敷地面積は3,262㎡、売場面積は964㎡。
コンセプトに「毎日の生活を“新鮮な食”と“便利さ”で応援!―駅前ショートタイムショッピング」を掲げ、青果売場では川口市神根地区でブランド化を目指す地場野菜「かみね野菜コーナー」を設置、惣菜売場では新井宿駅前店及び近隣の川口前川店限定のオリジナル商品としてご当地グルメ「鳩ヶ谷ソース焼うどん」を販売、ベーカリーコーナーでは鳩ヶ谷ソース焼うどんをはさんだ「コッペ(鳩ヶ谷ソース焼きうどん)」や「コッペ(焼うどんソースコロッケ)」を品揃えするなど、地域色の濃い商品展開を行う。

鳩ヶ谷ソース焼うどん。

また、イオンのグローサラント型売場「ここdeデリ」(イートイン約30席)では、対面形式で惣菜最大14種類を提供する「リワードキッチン」を導入、パンとコーヒーを組合せる「モーニングセット」(7時30分~11時限定販売)や温惣菜・冷惣菜を3種類組合せ可能な「よくばりごはんセット」を提供するなど、通勤・通学客や仕事帰りの買物客を対象としたサービスを実施する。

イオン、埼玉高速鉄道沿線で出店加速-川口の代替店にも

埼玉高速鉄道の起終着駅である浦和美園駅に「イオンモール浦和美園」が2006年開業して以来、イオンは埼玉高速鉄道と共同で割引率の高い企画切符や大規模な来店促進キャンペーンを相次ぎ実施、2015年に戸塚安行駅近くに「アコレ」を出店、2017年には鳩ヶ谷駅前に「アコレ」を出店するなど、イオンは埼玉高速鉄道沿線に根ざしたブランドとして地域住民から一定の支持を得ている。
その一方、新井宿駅から最寄りのイオングループ店舗であった「イオンモール川口」は、建替えのため2018年8月をもって一時閉店しており、イオングループ店舗での買物を重点を置く住民の利便性が低下していた。
イオンスタイル新井宿駅前は、建替え中のイオンモール川口の代替店舗としての役割を担うこととなる。同店舗の出店により、埼玉高速鉄道沿線の大半の駅(川口元郷駅を除く)で徒歩10分圏内にイオングループのスーパーが出店することとなった。

イオンスタイル新井宿駅前

住所:埼玉県川口市大字新井宿95番地の1
営業時間:7時~23時

関連記事:イオンモール川口、2018年8月31日閉店-「新しいイオンモール」に建て替えへ
関連記事:イトーヨーカドー ザ・プライス西川口店、2019年5月20日閉店-「中華街」のスーパー、44年の歴史に幕
関連記事:イトーヨーカドー ザ・プライス川口店、2019年5月19日閉店-川口銀座、再開発へ
関連記事:川口銀座商店街の大型再開発、2019年度に着工-ザ・プライスも閉店へ

レマンショッピングセンター・イズミヤ宮崎店、2020年2月閉店

$
0
0

宮崎県宮崎市の南宮崎駅近くにあるショッピングセンター「レマン」が2020年2月に閉店する。

レマンショッピングセンター・イズミヤ宮崎店・レマンホテル。

九州唯一のイズミヤ、別館は2013年に閉館

レマンショッピングセンターは1972年10月開業。もともとこの地には宮崎県農業試験場などが立地していた。
売場面積は10,908㎡で、建物はイズミヤが所有する。核店舗の「イズミヤ宮崎店」は九州で唯一のイズミヤで、当初は「宮崎いづみや」の運営であった。宮交シティ(ダイエー宮崎店)、宮崎寿屋百貨店も同時期の開業だった。

宮交シティ。

現在はテナントとして「100円ショップミーツ」、「ヘルストロン」などが出店するほか、屋上に遊園地「レマンランド」があることでも知られる。

屋上のレマンランド。

近隣では、宮交シティ(旧ダイエー、現イオン)が近年複数回に亘る改装をおこなっている一方、イズミヤは老朽化が進んでおり、2013年には別館の「レマンホテル」と附属する飲食店街が閉館していた。

跡地はパチンコ店か?

跡地の活用方法については7月現在発表されていない一方、地元紙・宮崎日日新聞によると、宮崎県外のパチンコ店などを運営する企業に売却されることが有力視されているという。
なお、レマンホテルの跡にはマンションが建設されており、現在は商業施設の敷地にマンションがあるように見える状況となっている。

関連記事:宮交シティ、2019年11月リニューアルーイオン南宮崎店は5月24日に先行リニューアル
関連記事:アミュプラザ宮崎、2020年秋開業-「JR宮交ツインビル」の核テナント

天満屋広島アルパーク店、2020年1月31日閉店-三井不動産系から大和ハウスに施設売却

$
0
0

広島県広島市西区のJR山陽本線新井口駅・広島電鉄宮島線商工センター入口駅に直結するショッピングセンター「アルパーク」の核テナント「天満屋広島アルパーク店」(アルパーク天満屋)が、2020年1月31日をもって閉店する。

アルパーク西棟・天満屋広島アルパーク店。

まもなく開業30周年を迎える「アルパーク」

アルパークは1990年4月に、広島市西部で進められた臨海部開発プロジェクト「広島西部開発事業」(商工センター)の商業核として、広島市や大手不動産ディベロッパー「三井不動産」、準大手ゼネコン「フジタ」(現在は大和ハウス傘下)など民間企業複数社により開業した。

アルパーク東棟。

アルパークの建物は地上10階地下2階塔屋2階建(東棟)、地上5階地下1階塔屋1階建(西棟)、地上8階地下2階塔屋2階建(南棟・駐車場)、地上4階建(北棟)、施設全館の店舗面積は約90,200㎡、延床面積は約197,400㎡。
2019年7月現在は、西棟に百貨店「天満屋」、東棟に食品スーパー「スパーク」(広電ストアマダムジョイ跡)、紳士服「ORIHICA」、セレクトショップ「WEGO」、ファストファッション「UNIQLO」「GU」「Gap」、ベビー服・ベビー用品店「アカチャンホンポ」、靴量販店「ABC-MART」、雑貨「無印良品」、100円ショップ「ダイソー」、アミューズメント「namco」など専門店約140店舗が出店。北棟には「フタバ図書アルティ」、「スーパースポーツゼビオ」、「109シネマズ」のほか飲食店4店舗、美容院が出店する。

アルパーク通り。

天満屋グループの広島における旗艦店だった

天満屋広島アルパーク店は1990年4月に「アルパーク天満屋」として開業。運営会社再編の一環により1997年に現在の店名となった。営業フロアは1~4階、売場面積は26,421㎡。
2012年3月の「天満屋広島八丁堀店」(現・天満屋広島八丁堀ビル)閉店後も、天満屋の広島市内における百貨店旗艦店として営業を継続していたが、競争激化による業績不振を理由に2020年1月31日をもって閉店することが決定した。

天満屋は広島八丁堀店も閉店済み。

天満屋グループが広島市内で営業する百貨店店舗は、安佐南区のJR可部線緑井駅前に位置する「天満屋緑井店」(緑井天満屋)1店舗のみとなる。また、アルパーク天満屋が管轄する山口県周南市の「アルパーク天満屋周南ショップ」の営業継続については現時点で発表されていない。

三井不動産、アルパークを売却-大和ハウス系の運営に

アルパークは開業時には中四国で最大の商業施設で、日本国内では数少ない「郊外型百貨店」を核に据えた広域集客型ショッピングセンターである一方、郊外ながら駅からペデストリアンデッキを通じて直結するなど、競合施設よりも交通アクセスにおいて高い優位性を備えていたことから、山口県東部からも集客していた。
アルパークは2000年10月に東棟を増床、2008年からの大規模改装により2009年4月には北棟を新設するなど、集客力の向上のために設備投資を続けたものの、2019年5月には三井不動産グループが「競合商業施設新規開業の影響による施設売上下落」「築年数経過による施設競争力維持のためコスト増加」を理由に西棟・東棟を大和ハウス工業に売却。施設の運営形態及び専門店の営業継続が不透明なものとなっていた。

競争激化するショッピングセンターー後継テナントは?

アルパーク周辺では、2015年6月にイズミのショッピングセンター「ゆめタウン廿日市」、2017年4月にイズミの生活提案型ショッピングセンター「LECT(レクト)」が相次ぎ開業。

LECT.

さらに、アルパークからは距離があるものの同じく山陽本線の駅と直結する「イオンモール広島府中」が2015年から2016年にかけて増床を実施し中四国最大となる延床面積約256,000㎡を有するショッピングセンターとなったほか、2018年4月にイオンモール初となるアウトレットブランド「THE OUTLETS HIROSHIMA(ジ・アウトレット 広島)」が開業するなど、イズミとイオンの大手2社によるショッピングセンター競争が激化している。
wjvmyijf01
2019年現在中四国最大のSC「イオンモール広島府中」。

アルパークは2019年現在も、中四国地方ではイオンモール広島府中、イオンモール岡山に次ぐ規模を有するが、開業から築30年近く経過。さらに、開業当初から営業を続ける西棟・東棟と大型専門店や映画館が入居する北棟が分断されているなど、施設の構造が時代の変化に対応しきれていないといった課題が存在する。

既存のアルパークと離れた位置にある「アルパーク北館」。

アルパークでは2019年7月現在、売却以前と同様に「三井不動産商業マネジメント」により「三井ショッピングパーク アルパーク」として運営が行われているが、11月下旬を目処に三井ショッピングパークカードでのポイント付与を終了することを天満屋の閉店発表に先行して告知している。
アルパークは今後も営業を続けるものの、段階的に三井不動産との関係を薄めていき、将来的には完全に大和ハウスグループによる運営に移行するとみられる。
競合施設に存在しない「百貨店」の撤退は集客力に影響を及ぼす結果となるか、また、これを機に天満屋以上の集客力を持つテナントを誘致することができるのか、今後の動きが注目される。

関連記事:エディオン広島本店、2019年6月21日全面開業-旧店の建て替え完成
関連記事:JR広島駅ビル、20階建てに建替えへ-ASSEは2020年春閉館、広電「2階乗り入れ」に
関連記事:ジ・アウトレット広島、2018年4月27日開業-イオン、西風新都に「地域創生型商業施設」
関連記事:エキエ、2017年10月29日第1期開業-広島駅の新商業施設、全面開業は2019年春
関連記事:レクト、2017年4月28日開業-イズミの新業態、「カインズ」「T-SITE」広島初出店
関連記事:エキシティ・ヒロシマ、2017年4月14日開業-核店舗は「エディオン蔦屋家電」

関連記事:ビックカメラ広島駅前店、2016年9月14日開店-52階建「ビッグフロント」の核店舗

 

プラザ大手筋、2019年8月7日閉店-業務スーパーは7月28日に閉店、コマストアー・西友時代から50年の歴史に幕

$
0
0

京都府京都市伏見区の伏見大手筋商店街近くに位置する商業施設「プラザ大手筋」が、2019年8月7日をもって閉店する。

プラザ大手筋。

伏見大手筋で最も歴史のある大型店、50年の歴史に幕

プラザ大手筋は1968年10月に、関西地盤の総合スーパー「コマストア伏見店」として開業。建物は地上5階地下1階建、店舗面積は4,153㎡。1971年にコマストアが西友傘下となったのち「西友伏見店」となり、1978年に開業した「ニチイ伏見店」(現・イオン伏見店)とともに伏見大手筋商店街の商業核としての役割を果たしていたが、西武セゾングループの経営悪化や六地蔵エリアへの競合店進出、建物の老朽化もあり1998年8月をもって閉店していた。
西友の閉店を機に現在の施設名に改称、ベストグループの「プラザ大手筋食鮮館」、関西地場大手家電量販店「和光デンキ」、100円ショップ「ザ・ダイソー」といった大型専門店3店舗により構成されるショッピングセンターとして営業再開した。

プラザ大手筋開業当初から残るダイソー伏見プラザ大手筋店。

プラザ大手筋として営業再開した当施設であるが、主要テナントの1つであった和光デンキが経営不振(のちに民事再生法適用、廃業)に伴い1年ほどで撤退。プラザ大手筋食鮮館は2000年に経営母体であったベストグループ(現在のユナイテッドベジーズ、ローソンストア100など)の解体に伴い、店舗の運営主体が「シートゥーネットワーク」、青果・精肉部門の運営主体が「オーエムツーネットワーク」に分離。その後、2003年にシートゥーネットワーク運営の大手食品スーパー「つるかめランド」に業態転換したが、同社の英国テスコ傘下入りによる首都圏特化、不採算店閉鎖の方針により2008年をもって閉店していた。
そのため、プラザ大手筋では2009年9月の1階への業態スーパー出店まで高層階(3階4階)のテナントのみ営業する状態が1年以上続くなど、入居テナントの移り変わりが激しい商業施設であった。

業務スーパーは移転検討、建物の跡地活用については未定

プラザ大手筋には2019年現在、京都地盤の老舗酒店「奥田商店」が運営する生鮮食品スーパー「業務スーパー&酒のケント」(2009年9月開店)、低価格衣料品店「オンセンド」、100円ショップ「ダイソー」の3店舗が営業するが、業務スーパーは7月28日に閉店、オンセンドとダイソーは8月7日に閉店することを発表しており、同施設は50年の歴史に幕をおろすとみられる。

業務スーパー&酒のケント大手筋店。(2009年9月開店)

業務スーパーは現店舗近隣への再出店を検討しているが、移転先については公表していない。プラザ大手筋の跡地活用について現時点では明らかにされていないが、解体するものとみられる。

業務スーパー・オンセンド・ダイソーの閉店告知。

関連記事:イズミヤ伏見店、2017年10月8日閉店-築47年・老朽化で、2018年冬の建替え目指す
関連記事:イトーヨーカドー六地蔵店、2017年2月19日閉店


DON DON DONKI クラークキーセントラル店、2019年8月1日開店-ドンキ、ルミネが出店する「セントラル」に出店

$
0
0

シンガポール共和国の複合商業施設「Clarke Quay Central」(Central)に、PPIHグループのドンキ新業態店舗「DON DON DONKI クラークキーセントラル店」が2019年8月1日に開店する。

Clarke Quay Central.

当初はパルコ運営、現在はルミネも入居する「Central」

DON DON DONKIクラークキーセントラル店が出店する「Clarke Quay Central」は2007年開業。建物は地上5階地下1階建で延床面積は約29,752㎡、地場大手不動産ディベロッパー「Far East Organization」が所有する。
開業当初、ファッションビル「パルコ」(PARCO(Singapore)Pte Ltd)が運営を手掛けていたことから、キッコーマン傘下の日系スーパー「ヤマカワ」(山川、Yamakawa Supermarket)、居酒屋「和民」、抹茶カフェ「辻利」、「麻布茶房北海道アイスクリーム」、「らーめん山頭火」といった日本ブランド、温泉を意識した公衆浴場「Ikeda Spa Prestige」(池田スパ)など日系専門店が多数出店していた。
2009年のパルコ運営撤退後も日系企業を中心とした商業ビルとなっており、2017年11月には2階フロアにJR東日本グループのファッションビル「ルミネシンガポール」が開業するなど、2019年現在も日本色が強い商業施設となっている。

DON DON DONKIの新業態、レストラン一体型店舗に

DON DON DONKIクラークキーセントラル店は、Clarke Quay Centralの地下1階に出店。売場面積は1,139㎡。DONDONDONKIとしてはシンガポール共和国内5店舗目。(Sweet potato factory業態除く)
同店舗では「レストラン一体型店舗」として、生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)や酒売場、化粧品専門コーナーに加え、焼き芋メニューを提供する「Sweet Potato Factory」(DONDONDONKI店内初)やフードコートを導入、イートインスペースも併設する。フードコートには北海道スイーツカフェダイニング「HOKKAIDO MELT」や牛丼専門店「SUGIMOTO BONTA」、「シロイトンカツ」など、シンガポール初進出の日本食テナント6店舗が出店することから、PPIHグループは「日本の食文化だけでなく、新商品の情報発信とワクワクドキドキするお買い物の楽しさを体現できる店舗を目指す」としている。
Clarke Quay Centralの地下1階には開業以来長らく、日系スーパー「ヤマカワ」が営業していたが、サンテックシティモールの系列店舗を含めて2018年までに全店閉店していた。同施設へのDONDONDONKI出店により、約1年ぶりに日本食を取扱うスーパーが復活することとなった。

DON DON DONKI クラークキーセントラル店

住所:6 Eu Tong Sen Street, The Central,Singapore 059817
営業時間:24時間営業

関連記事:DON DON DONKI Sweet potato factory チャンギ国際空港ターミナル3店、2019年5月1日開店-ドンキ、「いも」特化の新業態
関連記事:ドンキモールトンロー、2019年2月22日開業-ドンキ、タイ初出店は日系店舗中心の商業施設に
関連記事:東急グループ、タイでタワーマンションなど大型の住宅分譲事業を発表
関連記事:ルミネシンガポール、2017年11月25日開店-ルミネ、海外初進出
関連記事:ドン・キホーテ、シンガポールに出店-東南アジア1号店

サンリー菊陽ショッピングセンター、2020年2月29日閉館-菊陽寿屋から33年の歴史に幕

$
0
0

熊本県菊陽町のJR三里木駅近くにあるショッピングセンター「サンリー菊陽ショッピングセンター」(菊陽ショッピングプラザ)・イオン菊陽店が2020年2月29日に閉店する。

サンリー菊陽ショッピングセンター・アスパ。

サンリー、33年の歴史に幕

サンリー菊陽ショッピングセンターは1987年3月に開業。売場面積は17,205㎡で、当時は熊本県で最大の大型ショッピングセンターであった。サンリーの名前の由来は所在地の「三里木」に因むもの。開店日には豊肥本線三里木駅まで臨時列車が運行され、九州出身の人気タレント・宮尾すすむ氏が来店した。
サンリーはカナダのショッピングセンター「ウエストエドモントンモール」にヒントを得たもので、西側に寿屋の旗艦店となる総合スーパー「寿屋菊陽店」と寿屋の児童図書館、文化教室、サンリー菊陽専門店街(売場面積17,205㎡)を、東側に「サンリースポーツクラブアスパ」を配したもの。
アスパは夏はプール、冬はスケートリンクとなることが特徴で、このほかに卓球場も設けられ、寿屋の卓球実業団チームの練習場にも使用されていた。
寿屋時代は絶大な人気を誇ったサンリーであったが、2002年に寿屋が倒産のために閉店。その後、同年に核テナントがジャスコ菊陽店(のちに「イオン菊陽店」)、アスパは宮城県仙台市で「アイスリンク仙台」などを運営するスケートリンク大手「加藤商会」の運営となったが、アスパ部分は2019年2月で閉館していた。

現在も寿屋系所有-跡地はどうなる?

開業時は田んぼに囲まれていたサンリー菊陽であるが、現在サンリーの近隣には「ゆめタウン光の森」をはじめとしてダイレックス、ドン・キホーテ、ハンズマン、HIヒロセなど様々な業種の大型店が立ち並ぶ状況となっており、競合店の増加も閉店の一因であろう。
サンリーの建物は現在も寿屋の後継企業であるカリーノグループが所有するが、店舗跡の活用方法については2019年7月現在発表されていない。

関連記事:サンリースポーツパレスアスパ、2019年2月28日閉館-サンリー菊陽の準核店舗
関連記事:JR豊肥本線、2020年度中に復旧へ-約5年ぶりに
関連記事:コストコ熊本御船店(仮称)、2021年春開業-御船インター近くに

7Pay、2019年9月30日廃止-問題相次ぎ僅か3ヶ月で終了、nanacoポイント還元率見直しも検討

$
0
0

セブン&アイHDは、自社グループ独自のスマホ決済サービス「7pay」を2019年9月30日に廃止することを発表した。

セブン-イレブン

セブン&アイHD共通スマホ決済を目指した7Pay

7Payは、セブン&アイHDの金融統括会社「セブン・フィナンシャルサービス」と「セブン銀行」の共同出資により設立された「セブンペイ」により、2019年7月1日に傘下のコンビニ「セブン-イレブン」でサービスを開始。7Payはセブン-イレブン利用客を対象とした「セブン-イレブンアプリ」と一体的なサービスの展開、多様なチャージ手段の提供、7payでの支払いに応じた「nanacoポイント」「バッジ」「マイル」の付与を特徴として打ち出し、当初は将来的なグループ横断的ロイヤリティプログラムの実施も検討していた。

不正利用でサービス停止の7Pay、3ヶ月で完全廃止に

7Payはサービス開始に際して、店頭でのチラシ配布や7Pay登録者を対象に「税込160円未満のおにぎり」を1個配布する大規模販促イベントを実施していたが、7月1日のサービス開始直後より一部ユーザーのアカウントで、第三者による7Payアカウントでの不正アクセス(多額のチャージ、支払など)が行われる問題が生じていた。
セブン&アイHDは、上記の不正アクセス問題を受けて、7月3日より新規登録受付及び外部IDによるログインサービスの停止、段階的な7Pay残高チャージ機能の停止、海外IPを経由したアクセスの遮断、システムの改修や二段階認証提供の検討を進めるセキュリティ対策プロジェクトの設置を相次ぎ打ち出したが、サービスの全面再開に相応の期間が必要であること、利用客の不安を理由に7Payのサービス廃止に至った。

混乱続くセブン&アイ、今後は外部サービス中心に方針転換

セブン&アイHDが自社グループ共通スマホ決済として普及を目指した7Payであるが、発表当初からスマホ決済導入による集客力向上、買物客の利便性向上に結び付く効果については疑問視されていた。同社は2007年以来、自社グループ共通電子マネー「nanaco」を軸とした販促を実施していたが、今回の7Pay導入にあたりポイント付与率を「100円1ポイント」から「200円1ポイント」に半減、「セブンマイルプログラム」(2019年9月開始予定)との併用を必要とする複雑なサービス体系に変更したことで、買物客にとっては事実上従来のポイント数と同等のポイントが獲得可能であるが、nanaco1枚で決済・ポイント交換可能という利便性が損なわれる結果となった。
セブン&アイHDの7Pay普及に向けた取組みは、系列外企業のスマホ決済を導入しつつ既存自社グループ共通電子マネーの還元率増額を打ち出した「イオングループ」(WAON)や自社スマホ決済の導入に加え既存自社系クレジットの特典を大幅拡充した「ファミリーマート」(ファミペイ・ファミマTカード)と対照的な顧客視点やユーザビリティを軽視した施策であった。
さらに同社が7月30日に実施した「7iDパスワード」の強制リセットにより、7Pay利用者に加えて、セブン&アイHDの総合通販サイト「omni7」利用者にもさらなる混乱を引き起こしており、キャッシュレス決済のみならずインターネットサービスに対する信頼性を大きく毀損するものとなった。

セブン&アイHDは、7Pay廃止後のキャッシュ化への対応に関して「グループ外部の様々な決済サービスとの連携を積極的に推進する」とコメントしており、今後はPayPayやLINEPay、メルペイなど系列外企業のサービスを軸としたサービス提案を行っていくものとみられる。また、7Pay開始に伴いポイント還元率を半減したnanacoについても還元率の見直しを表明している。同社によるキャッシュレス決済の信頼性回復に向けた新たな取組みに期待したい。

関連記事:セブン&アイHD、電子決済「7Pay」2019年7月サービス開始-nanacoはポイント付与率半減
関連記事:セブン&アイHD、バーチャルマーケット2に「オムニ7」出展-流通大手初、2019年3月10日まで

関連記事:セブンイレブン、24時間営業短縮実験を3月中旬から実施
関連記事:阪急阪神「Sポイント」、関西のセブンイレブンで利用可能に-2018年5月14日から

エピコット長岡、2019年7月28日閉店-旧・長岡サティ・ニックホビーショップ

$
0
0

京都府長岡京市のJR京都線長岡京駅・阪急京都線長岡天神駅近くにある商業施設「エピコット長岡」が、2019年7月28日18時に閉店した。

エコピット長岡。

ニチイとして開店、大型ホームセンターも営業していた

エピコット長岡は1971年7月に「ニュー長岡ショッピングセンター」として開業。建物は地上3階建、延床面積は約6,652㎡、2019年現在は関西地盤の不動産ディベロッパー「賛栄商事」のグループ会社が所有する。
当施設には長らく、ニチイ(後のマイカル)の総合スーパー「ニチイ長岡店」が核店舗として営業しており、1990年代には同社の生活百貨店業態「長岡サティ」に転換したが、競合する総合スーパー(西友、イズミヤなど)と比較し小規模だったこともあり、マイカルの経営破綻より前の1998年に閉店していた。その後、サティ跡は賛栄商事グループを始めとする複数の生鮮小売業者により構成される「エピコット生鮮館」となった。
1995年11月には京都地盤のホームセンター「ニック産業」(ダイニック傘下)の旗艦店「長岡ニックホビーショップ」がニチイと並ぶ核テナントとして出店したが、こちらも2003年のケーヨーデイツーとの経営統合に先駆けて閉店している。

閉店は老朽化が原因-48年の歴史に幕

近年は1階に業務用食品スーパー「卸売ひろばタカギ」、2階には総合衣料品店「オンセンド」100円ショップ「シルク」、3階にはオフィス池田が運営する地域唯一のカラオケボックス「カラオケレインボー」、女性専用岩盤浴「マナアイランド」が出店していたが、2018年8月に食品核であったタカギが施設の老朽化に伴い閉店して以降、専門店が段階的に撤退、2019年7月28日のカラオケレインボー営業終了をもって完全閉店した。

オンセンド(旧ニチイ衣料品フロア)。

跡地は未定

賛栄商事グループはエピコット長岡と同様に閉店した「じゃんぼスクエア富田林」(旧・西友富田林店)跡地に、新たな施設を2020年を目処に開設する方針を決めているが、当施設の建替えなどについては発表されていない。
店舗近隣には総合スーパー「イズミヤ長岡店」「西友長岡店」、食品スーパー「平和堂フレンドマート長岡京店」、公設市場が母体となった「リバティ長岡」、有機食品スーパー「ヘルプ長岡」など、複数のスーパーが営業しており、競合が激しいエリアとなっている。
(写真:浅葱さん

関連記事:グランマークシティ東向日駅前、2018年4月完成-向日町サティ跡、ダイエー出店するも「ダイエー屋号なし」
関連記事:プラザ大手筋、2019年8月7日閉店-業務スーパーは7月28日に閉店、コマストアー・西友時代から50年の歴史に幕

平和堂米原店、「平和堂フレンドマート」に建替えへ-現店舗は2019年8月20日閉店

$
0
0

滋賀県米原市のJR米原駅前に位置する総合スーパー「平和堂米原店」が2019年8月20日をもって閉店し、店舗跡地に平和堂の新たな食品スーパー「平和堂フレンドマート米原店(仮称)」が2021年を目処に開店する。

平和堂米原店。

2018年に閉店を撤回、縮小した米原駅前の平和堂

平和堂米原店は1986年10月に、JR米原駅西口にフルライン型の総合スーパーとして開業。営業フロアは1~3階、売場面積は6,911㎡。建物は平和堂が自社所有している。
開業当初は店内に時計台を設置、大手家電量販店「ベスト電器」の関西1号店(業務提携店舗)も出店するなど、米原の玄関口となる大型店として営業していた。その一方、近年は専門店の撤退が相次ぎ、2017年3月には売上低迷を理由に閉店を検討していることが報じられた。2018年には営業フロアを1階に集約、同店最大の特徴であった中古書籍売場や絵画売場を廃止していた。

名物だった古書売場。

2019年現在は、食料品や日用品、衣料品、銘店売場「湖国銘産品」といった直営売場に加え、100円ショップ「Watts with」(ワッツウィズ)や金券ショップなどが営業を行っている。

フレンドマートとして2021年を目処に営業再開

平和堂米原店は旧・米原町内唯一のスーパーであり、米原駅最寄りのスーパーは3km近く離れた距離にある旧・近江町の「バロー」「フタバヤ」(ともにバローグループ店舗、両店は徒歩5分圏内の距離に出店)のみとなるため、旧・米原町民を中心とした買物難民の発生や、駅を利用する観光客の利便性低下を危惧する声が上がっていた。
都商研の取材に対し、平和堂の担当者は「1年半後にフレンドマートという形で建替えをさせていただく」とコメントしており、閉店後は建物を解体し、食品スーパー「平和堂フレンドマート米原店(仮称)」として2021年を目処に再開店するとみられる。

関連記事:京阪交野タウン・平和堂フレンドタウン交野、2019年2月15日開業
関連記事:平和堂から公式VTuber「鳩乃 幸」デビュー-店頭での双方向対話も
関連記事:平和堂石山店、2018年8月19日閉店-築48年の平和堂4号店、跡地に新店舗建設へ
関連記事:平和堂米原店、当面存続へ-2018年2月閉店予定、地元の署名で
関連記事:エイスクエア、2017年9月6日リニューアルオープン-店舗面積6万㎡を超える巨大商業施設に
関連記事:平和堂近江八幡店、2016年10月16日閉店-人気の交通パノラマ館も閉館へ

渋谷パルコ、2019年11月下旬開業-渋谷の文化発信基地、約3年ぶりに復活

$
0
0

東京都渋谷区宇田川町のファッションビル「渋谷パルコ」が、約3年間の建替期間を経て、2019年11月下旬に開業する。

渋谷PARCO。

渋谷の文化発信基地「パルコ」、約3年ぶりに復活

渋谷パルコは1973年6月、池袋パルコ(1969年開業)に次ぐ同社2号店として開業。建物は地上9階地下1階建、売場面積は19,479㎡。
西武セゾングループ(当時)の旗艦店として、最盛期にはPart1・Part2・Part3、パルコクアトロ(現在「クラブクアトロ」が出店)、専門店街「ゼロゲート」、インテリア「SR6」といった物販施設のほか、劇場「パルコ劇場」、美術館「パルコミュージアム」(池袋パルコに移転)、ライブハウス「クラブクアトロ」といった施設を併設するなど、渋谷を代表する文化発信基地となっていた。
しかし、2007年に老朽化に伴う耐震強度不足を理由としてPart2が閉館(現・hotel koé tokyo)、残るPart1・Part3も「宇田川町14・15番地区第一種市街地再開発事業」に伴う建替工事のため2016年8月をもって休館していた。
SR6、ZERO GATE、クラブクアトロは休館中も営業を続けている。

渋谷PARCO。(旧店舗)

なお、現在建設中の建物の仮囲いには漫画「AKIRA」のモチーフが描かれている。

渋谷パルコの仮囲い。

パルコ創業50年を記念する「次世代型商業施設」

渋谷パルコの建物は地上19階地下3階建、延床面積は約64,000㎡。商業フロアは地上10階地下1階(10階は一部フロアのみ)、延床面積は約42,000㎡、投資額は約214億円、専門店数は約180店舗。
ビルコンセプトに「世界へ発信する唯一無二の“次世代型商業施設」を掲げ、デザイナー・クリエイターとの共感・共創により、新しい刺激や楽しさの体験価値を提案し、グローバルに情報発信するビルを目指す。

渋谷PARCO。(イメージ)

また、ビルターゲットに「“ノンエイジ”“ジェンダーレス”“コスモポリタン”」を掲げ、特定の年齢層、性別にターゲットを絞らず、感性で消費をする「新しいこと、人と違うこと、面白いこと、個性を追求する」都市生活者が世界中から訪れるビルを目指す。

地下1階は「カオス」なレストラン街に

地下1階「CHAOS KITCHEN」は、メインレストランフロアとしてコンセプトに「食・音楽・カルチャー」を掲げ、ミシュランビブグルマン「自家製麺MENSHO」の新業態、元鮨職人によるフィッシュバーガー専門店「deli fu cious」、福岡のハンバーグステーキ店「極味や」うどん屋「おにやんま」、ジビエ・昆虫料理「米とサーカス」、老舗純喫茶「はまの屋」、ティフォンの新業態カフェ「Tyffonium cafe」、新宿二丁目に本店を構えるMIXバー「CampyBar!(仮)」など21の飲食店が出店。
渋谷パルコ旧店舗外壁に設置されていた五十嵐威暢氏によるパルコネオンサイン「C」も「現代アート作品」として展示する。

CHAOS KITCHEN。

そのほか、アナログレコード店「ユニオンレコード」、コンドーム専門店「Condomania」といった店舗も進出、パルコが渋谷スペイン坂で営業するアートカルチャー、アニメ、ゲーム、ミュージックの展示スペース「GALLERY X BY PARCO SHIBUYA」、吉祥寺で営業するミュージックカフェ&バー「QUATTRO LABO」も出店する。なお、吉祥寺の店舗は閉店となる。

GALLERY X。

ファッションフロアではAIショールームやECとの融合も

1階「SHÒTENGAI EDIT TOKYO」には、日本初となるクラウドファンディングを活用した実証実験型AIショールーム「BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE」、フードカルチャーを発信する食のギャラリー「COMINGSOON」が開設、「GUCCI」「LOEWE」「COMME des GARCONS」などラグジュアリーブランドも多数出店する。

BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE。

2階「MODE & ART」には、「KENZO」「ISSEY MIYAKE SHIBUYA」「COMME des GARÇONS・JUNYA WATANABE MAN」「COMME des GARÇONS HOMME」といった日本人デザイナーによるブランド、美術専門誌「美術手帖」初となる現代アートを発信する直営店「OIL by 美術手帖」など出店する。

ナカシブ通り。

3階「CORNER of TOKYO STREET」4階「FASHION APARTMENT」には、次世代のファッションデザイナーやブランドのインキュベーションをテーマとした自主編集売場「GEYSER PARCO」「PORT PARCO」、糸井重里が手掛ける「ほぼ日刊イトイ新聞」の“文化の案内所”「ほぼ日カルチャん」を開設するほか、新たなパルコミュージアム「PARCO MUSEUM TOKYO」も併設する。
PARCO MUSEUM TOKYO.

5階「NEXT TOKYO」にはオムニチャネル型売場「CUBE(仮称)」(約430㎡)を開設する。CUBE内に出店する11店舗は店頭在庫を戦略アイテムや限定商品に絞り込み、その他の商品をパルコのECサイト「PARCO ONLINE STORE」で販売するなど、ショールーム機能を高めた「NEXT店舗」を目指す。5階フロア内では、VRコンテンツアワード「NEWVIEW AWARD 2018」でPARCO賞を受賞したVR空間デザイナー「Discont氏」によるインスタレーション作品も展示する。

CUBE.

6階「CYBERSPACE SHIBUYA」には、「JAPAN CULTURE」を発信するゾーンとして、国内初となる任天堂直営店「Nintendo TOKYO」、ポケモン直営店「ポケモンセンター シブヤ」、「刀剣乱舞万屋本舗」が出店、電脳サブカルチャーの情報発信
基地を目指す。
7階「RESTAURANT SEVEN」には、北海道を代表するジンギスカン専門店「松尾ジンギスカン」、福岡発祥の天ぷら専門店「博多天ぷらたかお」など飲食店7店舗が出店。渋谷パルコ旧店舗外壁に設置されていた五十嵐威暢氏によるパルコネオンサイン「R」も「現代アート作品」として展示する。

パルコ劇場、シネクイントも渋谷パルコに復活

8階「THEATER, CINEMA, GALLERY」には、パルコ直営の劇場「パルコ劇場」、パルコ直営のミニシアター「CINE QUINTO」(シネクイント)、ほぼ日刊イトイ新聞のイベントスペース「ほぼ日曜日」が出店。渋谷パルコ旧店舗外壁に設置されていた五十嵐威暢氏によるパルコネオンサイン「P」も「現代アート作品」として展示する。
パルコ劇場は旧劇場時代の約1.5倍の座席数636席を備えるなど、オールS席で鑑賞できるプレミアムな空間を目指す。

PARCO劇場。

9階「PUBLIC STAGE」には、多目的スペースとしての使用や文化発信型スクールの開催を行う「クリエイティブスタジオ」が開設、産官学民連携組織「渋谷未来デザイン」も原宿から移転する。

CREATIVE STUDIO.

10階「ROOFTOP PARK」は屋上広場「ROOFTOPPARK(仮)」(約420坪)、屋内イベントスペース「PARCOMMUNE(仮)」(約60坪)が設けられる。

高層階はオフィス

高層階(10階の一部、11階~19階)は主にオフィスエリアとなる。メインテナントとして「カカクコム」などを傘下に持つデジタルガレージグループが入居する。

パルコの集大成

渋谷パルコでは今回の再開発プロジェクトにより、国内初となるブランドや新業態の進出のみならず、直営劇場や美術館、イベントスペースの集約が進められるなど、同社の事業の集大成ともいえる「感性」を訴求する商業施設づくりが実現が図られた。
創業50年を機に生まれ変わったパルコが、変化を続ける渋谷で行う価値提案の「これから」に期待したい。

渋谷パルコ

住所:東京都渋谷区宇田川町15-1
営業時間:10:00~21:00(物販・サービス)
営業時間:11:00~23:30(飲食店)

関連記事:東急プラザ渋谷、2019年12月開業―10月竣工の「渋谷フクラス」に
関連記事:渋谷ストリーム、別館「ストリームホール」こけら落としに欅坂46-2018年9月13日開業、本館には「東急ストア新業態」も
関連記事:渋谷ストリーム、2018年9月13日開業-渋谷ブリッジも秋開業、代官山まで「川と人の流れ」生み出す
関連記事:新・渋谷駅ビル、名称は「渋谷スクランブルスクエア」に-2019年度Ⅰ期完成予定
関連記事:SHIBUYA109、2019年春から「新ロゴ」に-7月22日にお披露目

三宮ビブレ、2019年8月23日から全館「オーパ」に-地階のオーパ、ビブレを飲み込む

$
0
0

兵庫県神戸市の三宮センター街にあるファッションビル「三宮ビブレ」が2019年8月23日に「三宮オーパ」に改称する。
同店は2018年4月に下層階に「オーパ」が移転してきており、今回の改名により全館がオーパとなる。

三宮VIVRE。

センター街のビブレ、全館オーパに

オーパはもともとダイエー系のファッションビルで、名前は1号店の「新神戸オリエンタルパークアベニュー」に由来する。「三宮オーパ」は阪神大震災で被災し休業となったJR三ノ宮駅ビルのダイエー系百貨店「プランタン三宮」を全面改装・業態転換する形で1995年に開業。しかし、再開発のため2018年2月に閉館していた。
ビブレはもともとマイカル(ニチイ系)のファッションビル。「三宮ビブレ」は、総合スーパー「ニチイ三宮店」として1969年に開業。のちにファッションビルとなり「ビブレ21」、その後「ビブレ」に改名。現在はダイエー、マイカルのいずれもイオンとなっているため、2016年3月をもってビブレ全店とともに「OPA」に運営が移管されていた。
詳しい経緯は前の記事を参照

 三宮ターミナルビル・旧三宮OPA。(2018年2月閉館)

新たな三宮オーパの売場面積は6,049㎡。すでにオーパとなっている地階にはヤングレディスを中心としたアパレル店が、ビブレ部分には「GU」「FOREVER21」「スーパースピンズ」「HMV」「島村楽器」「ムラサキスポーツ」などの大型テナントのほか、以前から定評のあったゴスロリ・甘ロリ系の店舗なども出店している。
今回の改名に伴う大型改装などは現時点で予定されていないとみられるものの、同館は今年で築50年を迎えており、近い将来の再開発も予想される。

関連記事:三宮ゼロゲート、2018年9月14日開業-パルコ運営、ワールド「神戸メディテラス」跡地
関連記事:三宮OPA、2018年4月27日”復活”-三宮ビブレの館内に同居
関連記事:三宮オーパ、2018年2月28日閉店-三宮ターミナルビル、解体へ
関連記事:神戸市、三宮再開発の概要発表-ダイエーなど跡地にツインタワー建設へ


MEGAドン・キホーテUNY浜松泉町店、2019年8月6日開店-ピアゴ跡に

$
0
0

静岡県浜松市中区の国道257号線沿いに、総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテUNY浜松泉町店」が2019年8月6日午前8時に開店する。

MEGAドン・キホーテUNY浜松泉町店。

2013年に建替えた浜松泉町のピアゴ、MEGAドンキに

MEGAドン・キホーテUNY浜松泉町店の前身となる「ユニー浜松泉町店」は1973年9月に開店。運営会社の経営統合及び店舗ブランド再編に伴い、2009年2月に店舗名を「ピアゴ浜松泉町店」に改称したが、施設の老朽化を理由とする建替えのため2012年5月をもって一時閉店していた。
その後、2013年4月に「高頻度来店型 上質日常生活便利店」を掲げた現店舗が開店したが、ドンキへの業態転換のため2019年6月2日をもってユニー直営売場を閉店。僅か6年の歴史に幕を下ろし、現在は一部専門店のみが営業を継続している。

遠州初となるドンキUNY、五感を刺激する地域密着店舗に

MEGAドン・キホーテUNY浜松泉町店の建物は地上2階建で、敷地面積は約12,820㎡、延床面積は約11,489㎡、直営売場面積は6,180 ㎡。当初、ユニーの100%子会社として設立された「UDリテール」が運営する。
ドンキとしては静岡県15店舗目で、ユニー・ドンキ双方のブランドを冠したダブルネーム店舗としては2019年4月に開店した富士中央店に次ぎ3店舗目、静岡県西部(遠州地方)では初となる。
ピアゴ時代と同様に生鮮食品を取扱うほか、店舗半径3km(商圏人口約13万人)にブラジル国籍を中心とした在日外国人も多く在住することから、テーマに「五感を刺激する」を掲げた地域最大級の食品売場を展開。各売場では実演・試食販売や地元の催事を開催するなど、体感・地域密着型店舗を目指すという。

MEGAドンキUNY浜松泉町店のテナント一覧
1階
  • 蛸焼工房(焼物)
  • Palette(ヘアカラー専門店)
  • チャンスセンター(宝くじ)
  • 浜松白洋舎(クリーニング)
  • クイックカットBB(ヘアカット)
  • げんき堂接骨院・鍼灸院(マッサージ)
MEGAドン・キホーテUNY浜松泉町店

住所:静岡県浜松市中区泉一丁目6番1号
営業時間:午前8時~翌午前0時

関連記事:MEGAドン・キホーテUNY太田川店、2019年7月30日開店-ラスパ太田川の核、ピアゴ跡に
関連記事:MEGAドン・キホーテUNY勝幡店、2019年7月16日開店-ピアゴ跡に
関連記事:MEGAドン・キホーテUNY鈴鹿店、2019年6月25日開店-旧マイカルサティ・アピタ跡に、ドンキ初となる「ユニー直営衣料」導入
関連記事:MEGAドン・キホーテUNY一宮大和店、2019年5月28日開店-ピアゴ大和店跡に
関連記事:MEGAドン・キホーテUNY気噴店、2019年4月30日開店-ピアゴ跡に
関連記事:MEGAドン・キホーテUNY伝法寺店、2019年3月27日開店-ピアゴ跡に

関連記事:ドン・キホーテHD、社名を「パン・パシフィック・インターナショナルHD」に-2019年から
関連記事:ドン・キホーテHD、ユニーを完全子会社化-ファミマが売却、進むユニーの「ドンキ転換」
関連記事:ドン・キホーテUNY可児店、2019年2月21日開店-ピアゴ跡に「ユニードンキ初」生鮮なし
関連記事:ドン・キホーテUNY富士中央店、2019年4月23日開店-ピアゴ跡、生鮮売場は廃止
関連記事:MEGAドン・キホーテUNY中里店、2019年2月28日開店-ピアゴ跡に

イオンスタイル河辺、2019年8月9日開店-東急ストア・河辺とうきゅう跡

$
0
0

東京都青梅市のJR青梅線河辺駅前に、イオンの総合スーパー「イオンスタイル河辺」が2019年8月9日に開店する。

2019年4月に閉店した「河辺とうきゅう」

イオンスタイル河辺の前身となる東急ストアの「河辺とうきゅう」は、再開発ビル「河辺タウンビルA館」の核テナントとして2007年4月に開店。建物は地上5階建で、売場面積は11,021㎡、公益財団法人東京都都市づくり公社が所有する。

河辺とうきゅう。

東急ストアの開業当初は総合スーパー業態として営業を行っていたが、2013年12月の改装を機に直営売場を大幅に削減し、2階直営食品・日用品売場を主とする食品スーパー業態に転換、3階・4階の直営衣料・書籍・文具・玩具売場跡を「パシオス」「マックハウス」などの専門店フロアに刷新したが、2019年4月30日をもって完全閉店していた。

イオンスタイル河辺、食に加えて化粧品や衣料品も展開

イオンスタイル河辺の直営売場面積は約3,500㎡、専門店売場面積は約5,200㎡(A・B棟含む)。
同店舗は東急ストアの一部専門店とパート社員40名を引継ぎ、商品、サービス、売場環境を一新し開店するもので、近隣住民や駅利用者の需要に対応した店舗づくりを行う。
2階フロアの直営食品売場では、青梅市の老舗酒造会社「小澤酒造」(1702年創業)の澤乃井酒粕と青梅産の豚肉「青梅豚」を使った豚汁「御嶽汁」のフリーズドライや地元産野菜を展開。グローサラント型売場「ここdeデリ」では、和洋中惣菜約40種類を提供する「リワードキッチン」や店内製造のピッツァ、3種類のカレーなども提供する。
3階フロアでは、イオン直営のインナーカジュアルストア「IC」や美と健康の専門ショップ「グラムビューティーク」を展開する。

東急時代からのテナントに加え、4店舗が新規出店

イオンスタイル河辺には東急ストア時代からの専門店として、東急百貨店のベーカリー部門として創業した「サンジェルマン」、イオングループの靴量販店「ASBee fam.」、100円ショップ「ダイソー」、書店「文教堂」、手芸用品店「クラフトハートトーカイ」など20店舗が引続き出店するほか、8月23日には新たな専門店として雑貨店「HIDE&SEEK」、眼鏡店「メガネフラワー」、とんかつ「かつ良」、釜揚げ讃岐うどん「きぬさ屋」の4店舗が新規出店する。

イオンスタイル河辺のテナント一覧
1階
  • ほっ!と保険(保険)
  • リンガーハット(ちゃんぽん)
  • かつ良(とんかつ)
  • 釜揚げ讃岐うどん きぬさ屋(うどん)
  • ハロースミス(合鍵・靴修理)
  • おしゃれ工房(洋服・バックお直し)
  • マミークリーニング(クリーニング)
  • 宝くじチャンスセンター(宝くじ)
  • ドコモショップ(携帯電話)(別館)
  • ロッテリア(ハンバーガー)(別館)
2階
  • サンジェルマン(ベーカリー・カフェ)
  • 文明堂(和菓子)
  • 伊藤園(お茶)
  • うおひで(魚惣菜)
  • 日本一(やきとり)
3階
  • ASBee fam.(靴)
  • シ・エ・ル(美容室)
4階
  • 文教堂(書籍)
  • クラフトハートトーカイ(手芸)
  • ダイソー(100円均一)
  • ハイド&シーク(雑貨)
  • メガネフラワー(眼鏡)
  • セイハ英語学院(教室)
  • ニットソーイングクラブ(洋裁教室)
イオンスタイル河辺

住所:東京都青梅市河辺町10丁目7番1号
営業時間:9時~22時(食品)
営業時間:9時~19時(イオン薬局、土日祝は18時まで)
営業時間:9時~21時(iC、グラムビューティーク)

関連記事:河辺とうきゅう、2019年4月30日閉店-河辺タウンビルの核店舗
関連記事:驚安堂あきる野店、2018年2月1日開店-ドンキのディスカウントスーパー、都内2号店

関連記事:“新”東京都立多摩図書館、2017年1月29日移転開館-国内最大の「公立雑誌図書館」、西国分寺に

イトーヨーカドー恵庭店、2019年9月29日閉店

$
0
0

北海道恵庭市のJR恵み野駅前にあるショッピングセンター「イトーヨーカドー恵庭店」が、2019年9月29日に閉店する。

イトーヨーカドー恵庭店。

37年の歴史に幕-近隣に7&iと提携の「ダイイチ」が出店

イトーヨーカドー恵庭店は1982年3月に大都ビルの核テナントとして開業。1階が売場、2階は駐車場で売場面積は8,492㎡。
恵庭市のニュータウン「恵み野」のタウンセンターとしての開業で、ほぼ同時期に国鉄恵み野駅、市立恵み野小学校が開設された。
2019年現在、テナントとして書店「アイブック」、100円ショップ「キャンドゥ」、時計「クロックハウス」、フードコート(ポッポなどが出店)、銘菓店などが出店する。

JR恵み野駅とヨーカドー。

永年、恵み野地区で最大の商業施設となっていたイトーヨーカドーであったが、2015年11月に駅西口(裏口)に大和リースのオープンモール型ショッピングセンター「フレスポ恵み野」が開業。
こちらには核テナントとして帯広市に本社を置く食品スーパー「ダイイチ」が出店しているが、2013年からはダイイチもセブン&アイHDと資本業務提携関係を結んでいる。

フレスポ開業後に建物売却-跡地は未定

イトーヨーカドー恵庭店が出店する大都ビルは道内企業からドイツ銀行グループのドイチェ信託の所有となっていたが、3年前に別の道内企業に売却されている。売却はフレスポ開業の影響もあったであろう。
賃貸物件であるため、後継テナントを募集する可能性もあるが、8月現在今後の方針については発表されていない。
(撮影:ウイングベイ小樽を応援してる人

関連記事:ブランチ札幌月寒、2019年7月19日先行開業-10月全面開業、北海道立産業共進会場(月寒グリーンドーム)跡地に
関連記事:レンブラントスタイル札幌、2019年8月1日開業-ドムドムハンバーガーまみれの「ドムドムルーム」も
関連記事:MEGAドン・キホーテ札幌狸小路本店、2019年2月1日開店-ドンキ、生鮮導入で再び2館体制に
関連記事:マックスバリュ北海道、イオン北海道に2020年3月合併-旧ニチイ・ポスフール系に一本化

フローリッシュタテマチ、2019年7月から解体-旧長崎屋・金沢テミス、ザイマックスが再開発へ

$
0
0

石川県金沢市の竪町商店街(タテマチストリート)にある商業施設「フローリッシュタテマチ」(旧・長崎屋金沢店OFF館、金沢テミス)の解体工事が2019年7月16日に開始された。
フローリッシュタテマチ(旧・長崎屋OFF館、金沢テミス)。

2館体制の大型総合スーパー「長崎屋」として開業

長崎屋金沢店は1969年10月に開店。1986年からは総合スーパー業態の「長崎屋金沢店生活館」とディスカウント業態の「長崎屋金沢店OFF館」の2館体制で営業を行っていたが、北陸鉄道石川線西泉駅近くへのショッピングセンター「長崎屋ラパーク金沢」(1993年10月開業)出店に伴い2館とも1993年までに閉店、生活館は同年中に解体されていた。
 
長崎屋金沢店OFF館。

北陸初の専門店が多くあった「テミス」

長崎屋OFF館の閉館後は日本総合企画グループが再生し、新たな商業施設「金沢テミス」(アメリカンマインドテミス)が1993年11月に開業した。
当施設には「ディズニーストア」、「タワーレコード」、「アニメイト」が北陸初出店。富山地盤のジーンズ・カジュアル衣料専門店「アメリカンスクエアマツヤ」やタカラグループの大型アミューズメント施設「タカラ島」も入居するなど、竪町を象徴する施設の1つとなっていた。
しかし、竪町商店街のユニー跡地に「金沢パティオ」が2007年4月に開業。「金沢ベルセル」がサブカル系に特化した大規模改装を2008年3月に実施したことで有力テナントが流出、さらに2009年には運営する日本総合企画グループが民事再生法を適用し倒産しており、近年は空きフロアが目立っていた。
日本総合企画グループの倒産後、当施設は「フローリッシュビル」に改称し、一部店舗が営業を継続していたが、セレクトショップ「SPINNS」のパティオ移転により閉館していた。
建物は地上7階建地下1階建であった。

不動産大手「ザイマックス」が所有するも跡地活用は未定

当施設は2019年7月現在、不動産大手「ザイマックスグループ」が所有しており、同社により委託を受けた解体業者により2020年6月30日までに解体工事を完了する予定。
ザイマックスグループは商業施設やオフィスの管理・運営のほか、宿泊特化型ホテル「からくさホテル」を展開するが、当施設の跡地活用については発表していない。

関連記事:パトリア七尾、2019年3月3日に閉館へ-運営会社の破綻で
関連記事:香林坊東急スクエア、2016年4月28日開業-グランドオープンは2016年秋
関連記事:「片町きらら」2015年9月18日開業-ロフトなど出店

サントムーン柿田川オアシス館、2020年3月開業-大東紡織三島100年記念事業、3館を「連絡通路で接続」

$
0
0

静岡県駿東郡清水町の「大東紡スクエア」にあるダイトウボウグループの大型ショッピングセンター「サントムーン柿田川」が増床リニューアルし、新館「サントムーンオアシス」(オアシス館)が2020年3月中旬にグランドオープンを迎える。

サントムーンオアシス。

大東紡跡、「静岡東部最大級」のショッピングセンター

大東紡スクエアの前身となる毛織工場「東京モスリン紡織沼津工場」は1918年に操業開始。1936年の社名変更後も「大東紡織三島工場」として約60年間操業を続けていたが、紡績需要低下に伴う事業整理の一環により、1981年4月をもって三島工場を閉鎖、工場用地の一部を家電大手「ソニー」に売却していた。
その後、ダイトウボウにより1981年12月に総合スーパー「ユニー」を核とするショッピングセンター「サンテラス駿東」(現・サントムーンアネックス)が開業、1997年4月には「サントムーン柿田川」が開業し、静岡県東部において最大となる商業ゾーンが形成されることとなった。
SUN TO MOON」は恐らく「駿東」にかけた命名だと思われる。

ジャンボエンチョーホームアシスト。

サントムーン柿田川(本館)は1997年4月に第1期開業。当施設は当初、ユニーサンテラス駿東増床の一環として計画された施設であったが、既存店との棲み分け、バブル経済崩壊に伴う消費の冷え込みを受けて専門店街となった。
その後、ダイトウボウは2005年頃にソニーグループから工場用地を買い戻し、2007年に既存施設の再編と立体駐車場建設を伴う第2期開業及び大和ハウス工業の分譲住宅地造成を実施。2008年5月にはユニー跡をサントムーン柿田川アネックス棟「サントムーンアネックス」として第3期開業(増床)を実施している。

工事中のサントムーン柿田川。

サントムーン、第4期開業では新棟と連絡通路を建設

サントムーン柿田川本館の建物は地上3階建、売場面積は15,416㎡、アネックス棟の売場面積は10,722㎡、全館の敷地面積は108,325㎡、延床面積は119,284㎡。ダイトウボウグループの「大東紡エステート」が運営する。
核店舗はジャンボエンチョーの旗艦店「ホームアシスト」と九州地盤の食品スーパー「フードウェイ」(つるかめランド跡)を中心とする生鮮・惣菜6店舗により構成される「サントムーン生鮮館」で、そのほかにドラッグストア「ウエルシア」、ファストファッション「ユニクロ」、雑貨店「無印良品」、修善寺に本店を置く「長倉書店」、家電量販店「エディオン」、映画館「シネプラザサントムーン」(12スクリーン2,004席)など120以上の専門店が出店している。

楽しいが交差する「新・ジャンクション」。

第4期開業となる今回の増床は「大東紡織三島100年記念事業」の一環として整備が進められるもの。
開発テーマに「Happy New Junction」を掲げ、本館とアネックス棟の間に新棟「サントムーンオアシス」を建設する。3棟は増床に合わせて建設される連絡通路で結ばれることとなり、建物間の回遊性が大幅に向上することになる。
オアシス館の建設予定地には従来、ジャンボエンチョーグループのアウトドア用品店・雑貨店「SWEN」「casa」が出店する建物「スウェン・カーサ棟」があったが、両店舗ともに解体されて2018年末までに敷地内の別の場所へと移転している。また、本館にあるボウリング場「柿田川パークレーンズ」の一部も商業施設床に転用されている。

移転したSWENとcasa。既に新しい建物で営業。

オアシス館には31店舗が出店

サントムーンオアシスは3階建て、賃貸面積は約7000㎡で、コンセプトは「Bridge to a Brighter Life ── もっと輝く暮らしへ」。

オアシス館のロゴ。

1Fは「ライブラリーカフェ&セレクトフード」。
書籍・CD販売「TSUTAYA BOOKSTORE」、江戸時代から続く沼津の老舗ホームリビングショップ「わたやす」のほか、「Una casita」(オナカスイタ、グロサリー)、「麦豚工房石塚」などのフードセレクトショップ、大手ジェラート店「ヨゴリーノ」、沼津のケーキ店「シェ・ワタナベ」などといった喫茶・洋菓子・銘菓店、花店などが出店する。
2Fは「レストランストリート&セレクトグッズ」。
大戸屋」、「しゃぶ葉」といった大手店や、「ステーキDADA」(富士市)、「アールヌーヴォー」(沼津市)といった地元の店舗など10店からなるレストラン街が誕生。ネイルサロン、美容室なども出店する。
3Fは「キッズ&バラエティー」。
アパレル大手「マックハウス」、ゲームセンター「SEGA」などが出店する。

館内イメージ。

大東紡が「第2の故郷」と位置付ける大東紡スクエア・サントムーン。
近隣ではららぽーと沼津」が2019年10月4日の開業を目指して工事すすめているが、サントムーンも「オアシス館増床」により迎え撃つ体制を整えつつある

サントムーン柿田川

住所:静岡県駿東郡清水町玉川61-2
営業時間:10:00~20:00(生鮮館)など

関連記事:ドン・キホーテUNY富士中央店、2019年4月23日開店-ピアゴ跡、生鮮売場は廃止
関連記事:MEGAドン・キホーテUNY中里店、2019年2月28日開店-ピアゴ跡に
関連記事:アスティ新富士、2018年11月21日開業-JR新富士駅、駅前整備も完了して脱”不便な駅”に
関連記事:ミチドンキNEOPASA清水店、2018年10月6日開店-ドンキ新業態、伊勢丹跡に

Viewing all 3716 articles
Browse latest View live