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H2Oリテイリング、SRSホールディングス(和食さと)と2019年5月から資本業務提携-共同仕入れ・出店検討

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阪急阪神東宝グループの流通大手「H2Oリテイリング」と、関西を中心に展開する飲食大手「SRSホールディングス」(旧・サトレストランシステムズ)は、2019年5月10日に資本業務提携を締結した。
H2Oリテイリング傘下の阪急阪神百貨店が運営する店舗。

外食事業強化進める関西地盤の2社、相乗効果発揮なるか

H2Oリテイリングは2019年5月現在、百貨店「阪急阪神百貨店」、総合スーパー「イズミヤ」、化粧品セレクトショップ「フルーツギャザリング」100円ベーカリー「阪急ベーカリー」など約40社を傘下に持つ。
2014年8月に、大手うどん・そば専門店「家族亭」を完全子会社化して以降、阪急デリカアイが運営する稲荷寿司専門店「いなりすし 豆狸」の全国展開開始、阪急阪神レストランズから阪急電車駅構内カフェ「フレッズカフェ」を取得するなど飲食事業の強化を推し進めている。

阪神百貨店。

SRSホールディングスは1968年に兵庫県尼崎市で設立。
2019年5月現在、郊外型和食レストラン「和食さと」、天丼・天ぷら専門店「天丼・天ぷら本舗 さん天」、定食屋「宮本むなし」、回転寿司チェーン「にぎり長次郎」を国内外に443店舗展開する。
和食さと。

同社は長らく関西地盤の和食レストラン大手として位置付けられてきたが、近年は既存業態の店舗網拡大やM&Aによる同業他社の買収、新規事業への参入といった積極投資による多角化経営を推し進めている。

阪急阪神百貨店への「和食さと」「宮本むなし」出店も?

今回の両社の資本業務提携に伴い、H2OがSRS発行済株式総数の約3%を取得、H2O運営商業施設(阪急阪神百貨店・イズミヤ)へのSRS運営店舗の新規出店、H2O傘下の外食事業運営会社(家族亭・豆狸など)とSRSによる商品の仕入調達、物流の共通化、H2Oが生産・加工を手掛ける野菜・米飯・デリカ商品などを活用した共同事業の展開が検討されている。
加えて、SRS運営店舗でのH2Oリテイリング共通ポイントサービス「Sポイント」導入も進められるという。
宮本むなし。

関連記事:阪急メンズ東京、2019年3月15日リニューアル-「TENGA」百貨店初出店
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キュープラザ池袋、2019年7月19日開業-都内最大級シネコンに日本初「4DX with ScreenX」

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東京都豊島区東池袋のサンシャイン通りに東急グループの複合商業ビル「キュープラザ池袋」が2019年7月19日に開業する。

キュープラザ池袋。

サンシャイン近くのボウリング場跡などを再開発

キュープラザ池袋はボウリング場「ブランズウィックボーリング」などの跡地を再開発したもので、「東急不動産」とシネマサンシャインを運営する「佐々木興業」が建設。キュープラザとしては5館目となる。
キュープラザ池袋の建物は地下2階、地上14階建てで、コンセプトは「ENTERTAINMENT PLAZA」。地下1階から3階には飲食店街を中心に12店舗が出店する。

建物イメージ。

飲食店としては火鍋店「小肥羊」、ハンバーガー大手「バーガーキング」、ベーグルカフェ「AWESOME STORE & CAFE」、韓国のかき氷店ソルビンが金澤濃厚中華そば神仙とコラボした「ソルビン池袋」、ドイツ風ビアホール「シュマッツ・ビア・ダイニング」などが、そのほかには「セブンイレブン」、カフェ併設の「プラザカプコン」などが出店する。
カプコンにはVRゲームのコーナーが設けられるほか、カフェについては開業時に「戦国BASARA」とコラボした「戦国BASARA バトルパーティー」が開催される予定。
また、屋上には「池袋バッティングセンター」が再出店する。

都内最大のシネコン、池袋に

4階から14階は映画館「グランドシネマサンシャイン池袋」となる。
映画館としては都内最大級の12スクリーン、2,443席の規模で、全12スクリーンにRGBレーザープロジェクターを導入。
国内最大級のスクリーン「IMAX®レーザー/GTテクノロジー」シアター、270度のワイドスクリーンを備えた日本初となる体感型「4DX® with ScreenX」シアターも備える。

館内イメージ。

また、館内各所に国内の有名クリエイティブスタジオ「WOW」がプロデュースしたインスタレーションを設置。4階のエントランスロビーには球体に映像を投影する「Light Sculpture(仮)」が、12階のホワイエ&ラウンジには「Motion Ceiling」と題した巨大なLEDビジョンによる天井画が設けられる。

館内イメージ。
(4F「Light Sculpture(仮)」/12F「Motion Ceiling」)

映画館内には5階にワッフル店「クラッパーズダイナー」、12階にイタリアンバル「バールパノーラマ」が出店する。
なお、現在のシネマサンシャイン池袋は7月12日を以て閉館する。

テナント一覧
  • 池袋バッティングセンター
  • グランドシネマサンシャイン
  • バール パノーラマ
  • クラッパーズダイナー
  • プラサカプコン
  • カプコンカフェ
  • 小肥羊
  • EDW
  • ソルビン
  • タリーズコーヒー
  • AWESOME STORE & CAFE
  • バーガーキング
  • セブン-イレブン
  • 寿司・和食 築地日本海
  • 焼肉ブラックホール
  • シュマッツ・ビア・ダイニング
キュープラザ池袋

住所:東京都豊島区東池袋一丁目30番1他

関連記事:池袋西口公園に「野外劇場」開設へ-2019年に、公園再整備で
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MEGAドン・キホーテ福岡福重店、2019年6月27日開店-九州最大級のドンキ、「長崎屋」九州再進出

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福岡県福岡市西区のイオン福重店跡に、総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ福岡福重店」が2019年6月27日午前8時に開店する。   
メガドンキホーテ福重店。

イオン福重店跡に長崎屋の「MEGAドンキ」が新規出店

MEGAドン・キホーテ福岡福重店が出店する建物は1983年11月に、ダイエー傘下の流通大手「ユニード」が運営する総合スーパー「福重アピロス」として開店。運営会社再編の一環で1994年に「ダイエー福重店」に改称、2015年9月には「イオン福重店」に再度改称し営業を継続していたが、建物の老朽化や競争激化もあり2018年9月をもって閉店していた。

旧・イオン福重店。

その後、2019年2月にPPIHグループ(旧ドン・キホーテグループHD)の長崎屋が運営するメガドンキに改装されることが発表されていた。(詳細は過去記事を参照

直営グローサラント併設食品売場に加え、20近い専門店も

MEGAドン・キホーテ福岡福重店は地上4階建、直営の売場面積は8,343㎡。
1階の長崎屋直営フロアでは、生鮮食品売場(青果・鮮魚・精肉・惣菜)に加え、グローサラント型業態「レストラウンジ」を展開。レストラウンジでは、食品売場でも販売される厳選食材を使用した焼き立てステーキ店「ステーキいただき!」、握りたて寿司・海鮮丼専門店「マグロ王」など、ライブキッチンを採用した複数の飲食店舗が導入される。また、焼き芋・タピオカ専門店「tapi-mo」など、ドンキオリジナルの充実した飲食メニューを提供するとしている。
2階の長崎屋直営フロアでは、コスメ、アパレル、バラエティグッズ、家電製品、家庭雑貨品といった商品を、ドンキならではの「宝さがし」を意識した空間で販売する。

多くのテナントも出店。

3階は専門店フロアとなり、家電量販店「ベスト電器」(原店から事実上の移転)、100円ショップ「ダイソー」、旧寿屋系のゲームセンター「パスカランド」、バローグループのスポーツクラブ「スポーツクラブアクトス Will_G」、携帯電話店「ソフトバンク」などの専門店が出店する。

別棟・ソフトバンク。西銀と塾の跡。

旧・ダイエー福重店の周辺には福岡地所の大型ショッピングセンター「木の葉モール橋本」(サンリブ)や「ミスターマックス橋本ショッピングセンター」(ハローデイ)、食品スーパー「サニー」、「マルキョウ」などが立地しており、イオンは老朽化に加えてそうした競合店舗に負けるかたちで閉館に至った経緯がある。
ドンキが競争の激しい地域市場に対してどのような影響をもたらすのか注目される。

近隣にあるミスターマックス・ハローデイ。

MEGAドン・キホーテ福岡福重店に出店するテナント一覧
1階フロア
  • クリーニングの博栄(クリーニング )
  • FBフレッシュフーズ(青果)
  • 博多だるま(ラーメン)
  • 銀志朗(お好み焼き)
  • マグロ王(寿司・海鮮丼)
  • ステーキ いただき!(鉄板焼き)
  • くいなくいな (デリカキッチン)
  •  PIZZA FULL!(ピザフル!)(ピザショップ)
  • チョウマソ(チーズハッドグ)
  • tapi-mo(タピモ)(焼き芋&タピオカ)
  • VERY VERY JUiCE(ドリンクスタンド)
  • かぐわし屋(カフェ)
1階フロア(別棟)
  • ペットショップワンラブ(ペットショップ)
  • ソフトバンク・ワイモバイル(携帯電話販売)
  • マックファミリー・ほしくま保育園(美容室&保育園) 
3階フロア
  • ダイソー(100円均一)
  • ベスト電器(家電)
  • パスカランド(ゲームセンター)
  • スポーツクラブアクトス Will_G(フィットネス)
MEGAドン・キホーテ福岡福重店

住所:福岡県福岡市西区拾六町1-7-1
営業時間:午前8時~翌午前0時

関連記事:MEGAドン・キホーテ福重店、2019年6月開店-長崎屋運営、ダイエー・イオン福重店跡に
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天神コア、2020年3月31日閉館-西鉄「天神一高い」複合ビル建設へ

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福岡市中央区天神の西鉄福岡駅・地下鉄天神駅前にある西鉄のショッピングセンター(ファッションビル)「天神コア」が再開発のため2020年3月31日に閉館する。

天神コア。

44年の歴史に幕-夏から「ラストバーゲン」

天神コアは1976年6月に開業。商店街「西鉄街」「銀座通り」などの再開発によって誕生したもので、建物は地上8階、地下2階建てで、40年以上に亘って西鉄系ファッションビルとして親しまれてきた。
天神コアでは、2019年夏のバーゲン(6月28日より)からは「ラストバーゲン」をを開催。ビアガーデンでは7月中旬より写真パネルを設置する。

最後の夏バーゲンは6月28日から。

閉館直前となる2020年2月からは「お客さまメッセージボード」の設置もおこなう予定だという。

福岡ビル・天神コア跡「天神一高いビル」に

天神エリアでは、福岡市が「天神ビッグバン」と称して高さ制限や容積率の規制緩和による民間再開発促進事業を推進しており、福岡地所による「天神ビジネスセンター開発プロジェクト」、三菱地所による「イムズ建替プロジェクト」、積水ハウスによる大名小学校跡地再開発(ザ・リッツ・カールトンなどが進出)の大型再開発が相次ぎ進行中しており、2019年3月には天神コアに隣接する「福岡ビル」も閉館している。

再開発が進む天神地区(西日本ビル跡)。

福岡ビル・天神コアの跡地には、西鉄によって地上19階地下4階建て、延床面積約100,000㎡、高さ約96メートルの「天神一高い」複合商業ビルが建設される。 
建物イメージ。

新ビルの開発コンセプトは「創造交差点 meets different ideas」で、外装デザインは米国の「Kohn Pedersen Fox Associates」が行う。
新ビルのうち、地下2階から4階までは商業フロアとなり、天神コアを引き継いだ施設が開業する予定。
5階から6階は天神交差点を一望する九州最大のスカイロビーとなる。7階は機械室となる。

新ビル・商業フロアスイメージ。

また、8階から17階には九州最大の基準階面積を誇る賃貸オフィスを整備。18階から19階にはハイクオリティホテルを入居させる計画だ。地下3階から地下4階は駐車場となる。

新ビルのフロアプラン。

建物は2024年の1期開業を目指して工事が進められる。
天神ビブレなどの解体・建替え後に2期開業・グランドオープンとなる。

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多治見駅前プラザ・テラ、2019年6月30日閉館-再開発で29階建てビル建設へ

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岐阜県多治見市のJR多治見駅前にある複合商業ビル「多治見駅前プラザ・テラ」(TERRA)が、再開発により2019年6月30日で閉館する。

多治見駅前プラザ・テラ(再開発組合公式サイトより)。

旧・名鉄パレから48年の歴史に幕

多治見駅前プラザ・テラは1971年10月に「名鉄ストアー多治見駅前店」(のちの名鉄パレ)を核店舗とした商業ビル「名鉄多治見ショッピングセンター」として開業。売場面積は6,455㎡。建物は地権者組合の「多治見駅前ビル」が所有する。
1999年に名鉄パレが撤退し「駅前プラザ・テラ」となった。

テラと再開発エリア(再開発組合公式サイトより)。

2019年現在はスーパー「パワーズ」を核店舗に、地元・岐阜県で創業した衣料スーパー「オンセンド」、100円ショップ「ダイソー」、書店「東文堂」、三菱UFJ銀行、FMたじみのサテライトスタジオなどが出店するが、閉館を前に一部テナントはすでに退店している。

多治見駅前、再開発で29階建てタワマンなど建設

閉館はJR多治見駅南口周辺の再開発のため。
多治見駅南口では多治見駅南地区市街地再開発組合による再開発計画が進んでおり、テラの跡地には3階建ての複合商業ビル、12階建てのホテル、29階建てのタワーマンションが建設される。
マンションの総戸数は約220戸で、再開発の費用はマンションの分譲収益と行政の補助金によって賄われる。

再開発エリア(再開発組合公式サイトより)。

多治見駅前では駅北口の整備がおこなわれたほか、市役所の駅北庁舎が建設されるなど、再開発が続いている。
今回の南口の再開発により、駅周辺の景観は一変することとなる。

再開発後の完成予想図(再開発組合公式サイトより)。
この図にはのちに追加された「ホテル棟」がないため、実際の計画図は変更されている可能性が高い。

外部リンク:多治見駅南地区市街地再開発組合
関連記事:ヤナゲン百貨店大垣本店、2019年8月31日閉店

関連記事:ドン・キホーテUNY可児店、2019年2月21日開店-ピアゴ跡に「ユニードンキ初」生鮮なし

上海高島屋、2019年8月25日閉店-中国から撤退

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中国・上海市長寧区の伊犁路駅前にある百貨店「上海高島屋」が2019年8月25日に閉店する。

上海高島屋、開業から7年で閉店

上海高島屋は2012年に開業。売場面積は約4万㎡。
フルラインの百貨店で、日系のテナントも多く出店していた。

上海高島屋(画像は公式サイトより)。

2015年には5階に日本の産品を販売する「日本館」が開業。地元で人気の日本製オムツなどの販売も行うなどテコ入れが行われていたが、近年は全館でテナントの撤退が相次いでおり、他の日系百貨店(久光、大丸)に比べて見劣りがすると言われていた。
高島屋は閉店に至った理由として、周辺エリアの開発が遅れており赤字が続いていたことに加えて、通販との競合、貿易戦争の激化を理由にあげている。
運営する子会社「上海高島屋百貨有限公司」も清算。閉店と子会社清算に伴い、約20~30億円の特別損失が発生する見込だという。

東南アジアに経営資源を集中へ

残る高島屋の海外大型店は台湾・大葉高島屋天母店(FC店)、シンガポール店、ベトナム・ホーチミン店、タイ・サイアム店となる。

高収益店として知られるシンガポール高島屋S.C.。

東南アジアの高島屋各店舗は地元の支持を大きく集めており、同社の経営を支える大きな収益源となっている。

関連記事:日本橋高島屋S.C.、2018年9月25日グランドオープン-4館体制の「都市型ショッピングセンター」に
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イオン湯川店、2019年6月29日リニューアル-フードコート、約2年ぶりに復活

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北海道函館市の函館市電湯の川温泉電停近くに位置する総合スーパー「イオン湯川店」が、10日間の休業を経て、2019年6月29日にリフレッシュオープンする。

イオン湯川店。

かつてはグルメシティ北海道本社を併設

イオン湯川店は1981年10月に、ダイエーグループの「ホリタ」が運営する総合スーパー「ホリタショッパーズプラザ湯川店」として開店。運営会社再編の一環により、1990年3月に「ダイエー湯川店」に改称、2006年に「グルメシティ湯川店」に改称、2015年9月のダイエー北海道地方撤退に伴うイオン北海道への店舗承継を機に現在の店名に改称している。
売場面積は6,047㎡。建物は道内でテーオーハウスやテーオーデパートを展開するT.O.HD(テーオーホールディングス) が所有する。
2019年現在、テナントとして旧ダイエー系の婦人服店「ロベリア」、100円ショップ「キャンドゥ」、ゲームコーナー「モーリーファンタジー」などの専門店が出店している。なお、2009年までグルメシティ北海道の本社事務所が併設されていたため、高層階に大型のオフィススペースがある。

地場産品と専門店を強化

今回の改装では、コンセプトに「忙しい毎日に新たな食と彩りを」を掲げ、1階食品売場、フードコートを中心に全面改装を実施。直営食品売場では、イオン北海道初となる老舗洋菓子店監修のシュークリームや地元人気店のスフレなどを取り揃えたオリジナルスイーツブランド「Delica´Sweet´」を導入するほか、「函館牛」「道南レッドポーク」、道南地域の食材を使用した惣菜の品揃えを拡大するなど地場産品を強化する。その他直営売場でも「専門店化」を推進、ヘルス&ビューティーケア(H&BC)売場の増床移転やリカー売場での道産ワイン、道内・青森地酒拡充に取組む。

フードコートは約2年ぶりに完全復活

フードコート「DINING PLAZA」(座席数100席以上)には、大衆中華料理店「餃子の王将」、札幌のカレー専門店「ミスターカレー」、美唄焼き鳥・総菜専門店「」といった函館市内初となる飲食店ブランドに加え、函館を代表する老舗洋食店「五島軒」のケーキショップ、「ロッテリア」、石屋製菓グループのおはぎ店「サザエ」、ハンバーガーチェーン「ロッテリア」など6店舗が出店。(サザエのみ館内移転)

DINING PLAZA.

オレンジフードコートが運営する「オレンジキッチン」「キッチンクレープ」「ドムドムハンバーガー」の閉店以来、飲食店が全店撤退していたフードコートが約2年ぶりに復活することとなった。

函館で最強のイオン、客層のさらなる拡大なるか

イオン湯川店は函館空港からも近いうえ、道南を代表する温泉街「湯の川温泉」、函館市電「湯の川温泉」電停から徒歩圏に位置するため、タイガーエア台湾の機内誌で「函館最強的AEON湯川」(函館で最強のイオン)として紹介されるなど、以前から近隣住民に限らず、国内外からの観光客の来店を想定した品揃えが特徴であった。
今回の改装では、地場産品の強化や北海道の人気店が揃うフードコートの新設が行われるなど、近隣競合店舗との差別化や観光客取込みに向けた施策がより一層顕著なものとなっており、観光客の利用増加に期待がかかる。

イオン湯川店

住所:北海道函館市湯川町3丁目14-5
営業時間:8時~21時45分

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イオン所沢店、2019年9月30日閉店-旧・ダイエー、38年の歴史に幕

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埼玉県所沢市の西武鉄道所沢店近くに位置する総合スーパー「イオン所沢店」が、2019年9月30日をもって閉店する。

イオン所沢店。

西武のお膝元「所沢」の旧ダイエー、38年の歴史に幕

イオン所沢店は1981年11月に地元不動産会社が建設した「東栄ビル」の核テナント「ダイエー所沢店」として開店。建物は地上7階地下1階建で、店舗面積は24,497㎡。「西武とダイエーどちらが優勝してもセールをする店舗」として知られていた。
開業当初は、建設予定地の一部を西武グループが取得したことで歪な構造となっていたが、1988年10月の増床を機に現在の建物になった。
同店はダイエーが産業再生機構傘下となった翌年2005年2月に不採算店として閉鎖店舗の対象に加えられたものの、同年9月には賃料負担軽減を理由に営業継続が決定、2006年3月には直営売場の集約と有力専門店導入を伴う大規模リニューアルを実施した。

タリーズコーヒーがあるエントランス。

その後、2016年3月にはダイエーの総合スーパー事業撤退の方針に伴い、イオンリテールに店舗運営が移管され、現在の店名に改称した。
なお、新耐震基準に適合しているとみられ、耐震性の無さによる閉店ではない。

約50店舗が出店

2019年6月現在はテナントとして、旧ダイエーグループの婦人服店「ロベリア」「ラ・ジョセフ」、家電量販店「ヤマダ電機 by ベスト電器」、手芸用品店「ユザワヤ」、未来屋書店が運営する「アシーネ」、ホビー用品店「アニメイト」「ホビーステーション」、フレーベル館の絵本専門店「キンダープラッツ」、玉光堂のCD・DVD専門店「バンダレコード」スポーツ用品店「ときわスポーツパシオン」、ゲームコーナー「モーリーファンタジー」、100円ショップ「ダイソー」など50の専門店が出店しており、ショッピングセンターとして運営されている。

アニメイトとダイソー。


ヤマダ電機byベスト電器の看板。

競争激化が深刻な所沢駅前、テナントは何処へ?

所沢駅周辺では2015年に所沢駅前の総合スーパー「西友所沢駅前店」が全館改装と耐震補強を実施、2017年5月からはセブン&アイHD傘下の「西武百貨店所沢店」(西武所沢店)が食品売場(西武食品館)を増床したことを皮切りに全館リニューアルを進めているほか、2018年3月には西武鉄道グループの駅ビル「グランエミオ所沢」が一部開業、2020年夏には第2期開業を控えるなど、競争が激化している。また、イオンのすぐそばには同じくイオングループ(元ダイエーグループ)のマルエツも立地する。

西友所沢駅前店。

イオン・ダイエー跡地の活用方法については6月時点で発表されていないものの、解体してマンション用地として活用することなどが予想される。
一方で、イオン内には多くのテナントが出店しており、所沢駅前で唯一の店舗も少なくないため、それらの移転先にも注目が集まる。

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ビックカメラ・ビックトイズアリオ八尾店、2019年7月1日開店-家電店+玩具店の新業態

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大阪府八尾市の近鉄八尾駅前近くに位置するショッピングセンター「アリオ八尾」に、家電量販店「ビックカメラアリオ八尾店」玩具量販店「ビックトイズアリオ八尾店」が2019年7月1日に開店する。

アリオ八尾。

アリオ八尾の端と端に「ビックカメラ新業態」

ビックカメラアリオ八尾店及びビックトイズアリオ八尾店の売場面積は約3,000㎡。
ビックカメラは、アリオ八尾2階北側の商業ゾーン跡に出店。ビックカメラ業態としては関西4店舗目で、同社が主力とする家電製品や時計、防災用品、薬、日用品、酒類を中心とした商品展開を行う。
同店では、同社のインターネット通販サイト「ビックカメラ.com」にアクセス可能なQRコードや商品レビューの掲示、ビックカメラ.comと共通の価格設定を実現する電子棚札の採用、同社大阪ECセンター(大阪府堺市)に加えて関西・中国地方各店舗からの商品取寄せにも対応した「ネット取り置きサービス」の提供により、オンラインでもオフラインでも便利な店舗を目指す。
また、イヤホンやカメラレンズ、ドローンに加え、歯ブラシやマスク、絆創膏の質感、肌触りを体感可能な展示を行うなど、実店舗ならではの売場づくりを行う。
BIC CAMERA.

ビックトイズは、アリオ八尾3階南側のイトーヨーカドー直営フロア「キッズタウン」に出店。ビックトイズ業態の単独店舗としては国内2店舗目(関西初)で、同社最大の売場面積を擁するおもちゃ売場として、知育玩具、ゲーム、文房具、自転車を中心とした商品展開を行う。
同店では、店内全ての展示台を子供目線の高さに設置し、知育玩具やプログラミング教材を試遊可能な机型の展示台を設けるなど、幅広い年齢層の顧客が買物を楽しめる店舗を目指す。
今回のビックトイズ開店に伴い、イトーヨーカドー直営売場では玩具の取扱いを終了する。

BIC TOYS.

ビックカメラ、セブン&アイ運営施設への出店拡大なるか

セブン&アイHDは、業績不振の総合スーパー「イトーヨーカドー」の経営改革を進めており、既存店のショッピングセンター業態(アリオ)への転換や老朽化が進む都市型高層店舗の建替え、複合店舗化(食品館+マンション)に取り組んでいる。
総合スーパーから食品館+マンションとなったヨーカドー千住店。

セブン&アイHD運営商業施設に出店するビックカメラグループの店舗は2019年6月現在、プライムツリー赤池、イトーヨーカドーたまプラーザ店(2019年秋開店予定)、そごう大宮店の3店のみであるが、今後も総合スーパー改革の一環として、イトーヨーカドー直営家電売場・直営玩具売場の「さらなるビックカメラ化」が起こる可能性もある。

ビックカメラアリオ八尾店・ビックトイズアリオ八尾店

住所:大阪府八尾市光町 2-3 アリオ八尾内 2F・3F
営業時間:午前10時~午後9時

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代々木会館、2019年8月から解体-JR代々木駅前、再開発へ

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東京都渋谷区のJR代々木駅前にある大型雑居ビル「代々木会館」が再開発のため2019年8月から解体されることが分かった。

代々木会館。

ドラマの舞台で話題に

代々木会館は地上8階、地下1階建ての雑居ビル。1974年に日本テレビ系ドラマ「傷だらけの天使」の舞台となったことにより一躍脚光を浴びた。また、2019年7月に公開予定のアニメーション映画「天気の子」の舞台にもなっている。
かつては飲食店街に予備校、ビリヤード場、パチンコ店など様々なテナントが出店していたビルも、ここ最近はほぼ空き家に。何度も再開発の話が持ち上がるも、多くの区分所有者が居たこともあって断念されてきたという経緯があった。
しかし、6月下旬にビル前に「解体告知」が掲出され、その長い歴史に幕を下ろすことが確実なものとなった。

かつてのテナント看板。

6月現在、館内では1階のラーメン居酒屋「きぬちゃん食堂」と3階の中国語書籍専門店「東豊書店」が営業しているが、きぬちゃん食堂は移転を決めており、東豊書店については6月29日を以て閉店する予定だという。

東豊書店。

再開発の概要は不明

代々木会館前に掲げられている解体告知によると、解体は8月1日から来年の1月31日まで。告知板には横浜市に本社を置くという「合同会社代々木開発」という会社の名前が掲げられている。

代々木駅前の一等地。NTTdocomoタワーと。

都心駅前の一等地における再開発であるものの、7月現在はどういった内容の開発が行われるのか一切明かされておらず、今後の動向が注目される。

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マックスバリュ本郷店(愛知県)、2019年6月30日閉店-本郷駅前の旧松坂屋ストア

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愛知県名古屋市名東区の地下鉄本郷駅前にあるスーパー「マックスバリュ本郷店」が2019年6月30日19時に閉店する。

マックスバリュ本郷店(愛知県)。

旧松坂屋ストア、43年の歴史に幕

マックスバリュ本郷店は1976年11月に「松坂屋ストア本郷店」として開業。1969年に開業した地下鉄本郷駅前への出店であった。店舗は2階までで、高層階は共同住宅となっている。
2008年に松坂屋と大丸の経営統合に伴い、大丸ピーコックの運営に、2013年に大丸ピーコックがイオン傘下となり「ピーコックストア本郷店」に、2014年に同社の東海地方の全店舗がマックスバリュ中部に譲渡されたため「マックスバリュ本郷店」となった。
建物は2階建てで売場面積は1,713㎡。みずほ信託銀行が保有している。
かつては2階部分を「本郷プラザ」として多くのテナントが出店していた。現在はキャンドゥなどが出店する。

かつては多くのテナントが出店。

閉店後は建物が解体され、関電不動産(大阪市)により15階建てのマンションが建設される予定。2020年9月の完成を目指して工事が進められる。

マンションの建築告知。

新しいビルにマックスバリュが再出店するかどうかなどについては6月現在発表されていない。

閉店告知。

広島の同名の店舗は営業再開済み

広島県三原市の本郷駅近くにある同名の「マックスバリュ本郷店」は、豪雨被害を受け長期休業、その後は仮設店舗となっていたものの、2018年9月に営業を再開している。
(撮影:全国スーパーめぐりさん

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イオンモール座間シネマ棟「イオンシネマ座間」、2020年春開業-座間市民待望の映画館

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神奈川県座間市のショッピングセンター「イオンモール座間」に、シネマコンプレックス「イオンシネマ座間」が2020年春に開業する。
イオンシネマ座間。

シネコンなしのイオンモール座間に「イオンシネマ」進出

イオンモール座間は2018年3月に日産自動車座間事業所(旧座間工場)」跡地の一部に出店。建物は地上3階建で、総賃貸面積は約50,000㎡。
イオンモール座間は座間市内最大規模の商業施設として、コンセプトに「MY LIVING FACTORY」を掲げ、イオンの総合スーパー「イオンスタイル座間」を核にファストファッションブランド「H&M」「ユニクロ」、スポーツ用品店「スポーツオーソリティー」、家電量販店「ノジマ」、「紀伊國屋書店」など約160の専門店が出店するが、近隣商業施設との兼ね合いのためか、開業時点での映画館導入が発表されていなかった。

神奈川県央ではシネコン撤退が相次いでいた

今回開業する「イオンモール座間シネマ棟」の建物は地上2階建、総賃貸面積は約5,000㎡。
イオンシネマ座間運営のシネマコンプレックス「(仮称)イオンシネマ座間」(10スクリーン、約1,500席)が出店する。
座間市周辺では2017年2月に南町田駅前の「109シネマズグランベリーモール」が再開発のため閉館、2018年2月にイオンつきみ野店の「イオンシネマつきみ野」が建替えのため閉館するなど、シネマコンプレックスの撤退が相次いでおり、半径10km圏内の映画館はビナウォークの「TOHOシネマズ海老名」、イオン海老名ショッピングセンター別館の「イオンシネマ海老名」2施設のみとなっていた。(米軍基地内を除く)
イオンモール座間のイオンシネマ導入により、施設の集客力拡大のみならず、旬の映画を求める座間市民の市外流出に歯止めがかかることが期待される。

イオンモール座間シネマ棟(イオンシネマ座間)

住所:神奈川県座間市広野台2-10-4

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アスタラビスタ、祐徳バス傘下の「ユートク食品館」を2019年6月21日買収-一部店舗は閉店に

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福岡県筑後地方地盤の総合スーパー「アスタラビスタ」は、祐徳自動車が運営する食品スーパー事業部「ユートク食品館」4店舗を2019年6月21日に買収した。

ユートク食品館。(佐賀県吉野ヶ里町)

アスタラビスタ初となる競合他社のM&A

アスタラビスタは1995年11月に、藺草(イグサ)販売メーカー「イケヒココーポレーション」傘下の総合スーパーとして福岡県大木町に創業。2019年現在、福岡県に11店舗、佐賀県に4店舗を展開する。
同社が運営する全店舗が総合スーパー業態もしくはスーパーセンター業態として営業しており、一部店舗では玩具、家電、呉服の取扱いも行われている。
アスタラビスタはスペイン語で「さようなら、また会おう」という意味で、映画「ターミネーター2」で話題となった言葉。

アスタラビスタ佐賀店。

ユートク食品館は1996年6月に、祐徳自動車流通事業部の「ホームセンターユートク久留米店」を業態転換する形で福岡県久留米市で創業。2019年現在、福岡県に1店舗、佐賀県に4店舗を展開するが、食品館のうち3店舗(牛津店・北方店・鳥栖店)は、ホームセンターユートクと隣接する立地であり、長らく共同での販促が実施されていた。

祐徳バスと祐徳稲荷。

ユートク食品館は7月下旬まで通常営業、北方店は閉店

祐徳自動車はユートク食品館を分社化し、アスタラビスタに売却する。アスタラビスタへの店舗引渡しは2019年7月下旬を予定しており、引渡し予定日までは「ユートク食品館」として通常営業が行われるが、近く店名も変更されるとみられる。
なお、今回譲渡対象店舗とならなかった「ユートク食品館北方店」は、今後閉鎖が予定されている。
祐徳自動車は「ホームセンターユートク」については店舗の積極的なスクラップ&ビルドに加えて近年は店舗のロゴマークも変更するなどのリニューアルを進めている。

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文教堂グループHD、私的整理を2019年6月28日開始-事業再生ADR申請で上場・営業維持めざす

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大手書店グループ「文教堂グループホールディングス」(神奈川県川崎市高津区、以下文教堂グループHD)が、2019年6月28日に事業再生 ADR手続による私的整理を開始した。

文教堂の創業地・ノクティに出店する文教堂溝ノ口駅前店。

「日本最大のネット書店」など多角化進めたが

文教堂グループHDの中核企業「文教堂」は1949年12月に神奈川県川崎市の溝の口駅前で「島崎文教堂」として創業。1994年7月に株式上場した。
1999年8月に国内最大級(当時)となるインターネット書店「J-BOOK」を開設、2000年10月に北海道の大手書店「本の店岩本」、2002年9月に化粧品大手「ポーラ」傘下の「ブックストア談」を買収するなど、全国展開を本格化。2003年からは新業態「文教堂ホビー」(B’s Hobby)1号店を出店し、プラモデル・模型専門店に参入、2005年にはゲオと提携するなど、事業多角化を進めた。

文教堂ホビー。

「サブカル」を軸に再建図るも業績不振が深刻化

業界に先駆けて事業多角化を進めた文教堂であるが、ネット書店の台頭や同業他社との競争から経営不振の常態化が顕著にみられるようになった。
経営再建の一環として、2008年3月に純粋持株会社化を伴う機構改革を実施、2008年12月から2009年3月にかけて取次大手「トーハン」を中心に取引先を対象とした第三者割当増資を相次ぎ実施、さらに不採算店舗を閉鎖することで、経営安定化を図ったほか、2009年9月には大日本印刷(DNP)傘下の書店大手「ジュンク堂書店」(現・丸善ジュンク堂書店)が筆頭株主となり、DNP主導のインターネット書店「honto」への参画や丸善ジュンク堂及び緊密な関係にある喜久屋書店への「文教堂ホビー」出店を進めるなど、事業の合理化を目指した。
なお、2016年10月の丸善ジュンク堂書店による取次大手「日本出版販売」(以下、日販)への全株式譲渡により、現在は日販が筆頭株主となっている。

文教堂と丸善ジュンク堂書店が共同出店する「コングロM」。

2011年には、次世代の主力業態としてアニメ・コミック専門店「アニメガ」を、さらに、ホビー業態との複合店舗「文教堂JOY」を立ち上げ、大都市圏を中心に展開を進めた。
また、2014年11月には関西地盤の中堅書店「キャップ書店」8店舗を取得、既存店舗のリニューアルを進めるなど事業再構築を目指した。

文教堂アニメガ。

しかし、2013年8月期以降は再び赤字が常態化(2017年8月期除く)。
2018年8月期には約2億3000万円の債務超過、東京証券取引所による上場廃止に係る猶予期間入りの指定を受けていた。

営業継続・上場維持する方針

文教堂グループHDは債務超過解消に向けて様々な経営改善策を実施していたが、2019年8月末までに債務超過解消が困難であることから私的整理の一種である事業再生ADRの申請に至ったという。
今後は既存店の営業を継続しながら上場廃止回避に向けた経営再建を目指すとしている。

外部リンク:TSUTAYA、旭屋書店グループを子会社化-2019年4月に
関連記事:天牛堺書店、2019年1月27日全店閉店-1月28日に破産申請

マザウェイズ、2019年6月30日自己破産-急成長遂げた大手子供服店、7月中に全店閉店

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大手子供服専門店「マザウェイズ」(motherways)が2019年6月30日の自己破産申請に伴い、7月2日より閉店セールを開始している。
閉店セール中のmotherways。(大阪市浪速区)

急速に規模拡大した大手子供服チェーン、突然の自己破産

マザウェイズを運営する「マザウェイズ・ジャパン」は1991年11月設立。同社は100%自社企画商品によるSPA(製造小売)型事業モデルを採用し、0歳~11歳を対象とした中心価格帯1,990円の低価格子供服・ベビー服、雑貨などを展開、10年間で店舗数を3倍超となる99店舗(2019年6月末時点)に拡大するなど、ショッピングセンターの有力テナントとして急成長を遂げていた。
今回の自己破産に伴い7月2日より全店舗で全商品を60%OFFとする閉店セールを実施しているが、23店舗では「人員の確保等の諸事情」を理由に7月6日までに休業を開始するとしており、現在営業継続中の店舗でも商品がなくなり次第休業するものと思われる。
7月2日をもって閉店したmotherways。(大阪府和泉市)

マザウェイズの休業店舗(23店舗→55店舗)

23店舗以外の店舗においても、ららぽーと和泉など営業終了済の店舗が存在する。(順次更新中)

7月2日以降休業開始の店舗
  • マザウェイズ藤沢店
  • マザウェイズ浜松店
  • マザウェイズ土浦店
  • マザウェイズひたちなか店
  • マザウェイズユニモちはら台店
  • マザウェイズ常滑店
  • マザウェイズ多摩クロスガーデン店
  • マザウェイズ国分寺店
  • マザウェイズイオンタウン守谷店
  • マザウェイズアトレ大森店
  • マザウェイズ島忠ホームズ川崎大師店
  • マザウェイズ西武東戸塚店
  • マザウェイズイーアスつくば店
  • マザウェイズ箕面キューズモール店
  • マザウェイズイオンモール大阪ドームシティ店
  • マザウェイズゆめタウン博多店
  • マザウェイズMARK IS福岡店
  • マザウェイズイオンモール奈良登美が丘店
  • マザウェイズイオンモール堺鉄砲町店
  • マザウェイズ武蔵小山店
7月3日以降休業開始の店舗
  • マザウェイズイオンモール鶴見緑地店
  • マザウェイズ荻窪店
7月6日以降休業開始の店舗
  • マザウェイズららぽーと甲子園店

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ザ・ビッグ久留米すわの店、2019年7月19日開店-イズミゆめマート跡にイオン初出店、異例の早期営業再開

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福岡県久留米市諏訪野町の食品スーパー「ゆめマートすわの」跡に、イオングループの食品スーパー「ザ・ビッグ久留米すわの店」が2019年7月19日午前10時に開店する。

イズミ跡にイオン進出、わずか1ヶ月での異例の早期再開

ザ・ビッグ久留米すわの店の前身となる西友傘下の食品スーパー「サニーすわの町店」は2002年1月に開店。サニーとしては専門店街を備える大型店で、西鉄久留米駅、JR南久留米駅ともに徒歩10分圏内に位置し、24時間営業の利便性の高い店舗であったが、ウォルマートによる不採算店閉鎖の一環として、2015年3月31日をもって閉店していた。
その後、イズミが運営を引継ぎ「ゆめマートすわの」として2015年11月22日に再開店した。ゆめマートとなった以降も4店のテナントが出店、銀行ATMが設置されていた。
しかし、2019年6月16日をもって閉店していた。
ゆめマートすわの。

ザ・ビッグ久留米すわの店の建物は地上1階建、敷地面積は13,636㎡、商業施設面積は2,219㎡、ザ・ビッグ直営店舗面積は1,793㎡。マックスバリュ九州のザ・ビッグ業態としては21店舗目、久留米市では3店舗目となる。
マックスバリュ九州はゆめマートすわの閉店に先駆けて、2019年5月から求人募集を開始しており、同社がイズミから事実上店舗を引継ぐ形での新規出店となった。
イオングループとイズミは以前より競合関係にあり、過去にはイオン運営店舗跡にイズミが出店したことはあるもの、イズミ運営店舗跡にイオンが出店した事例はなかった。イズミは西友から店舗を引継ぎ「ゆめマートすわの」を開店する際に、出店理由として「引き続き地域に欠かせない生活インフラとしての機能を存続させる目的」を挙げており、イズミが撤退する際、同社による後継店舗の誘致が行われたものとみられる。

ザ・ビッグ久留米すわの店

住所:福岡県久留米市諏訪野町1903番1号
営業時間:午前9時~午後11時

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イオンスタイル岡山青江、2019年7月26日開店-旧イオン岡山店跡地、4年ぶり再出店

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岡山県岡山市北区のイオン岡山店跡地に、総合スーパー「イオンスタイル岡山青江」が2019年7月26日午前9時に開店する。

イオンスタイル岡山青江。

青江のジャスコ、約4年ぶりに復活

イオンスタイル岡山青江の前身となる総合スーパー「ジャスコ岡山店」は1976年12月に開店。建物は地上3階建、売場面積は13,113㎡。

イオン岡山店。

同店はイオングループの店舗ブランド再編に伴い、2011年3月に店舗名を「イオン岡山店」に改称し営業を継続していたが、岡山駅前の林原社有地(ザ・ハヤシバラシティ予定地)跡に建設が進められていた「イオンモール岡山」への事実上の移転により、2014年9月30日をもって閉店。
閉店後もイオンモール岡山の臨時駐車場兼シャトルバス拠点として約2年間暫定利用していたが、建物は新店舗建設のため2017年をもって解体されている。
イオンモール岡山。

食物販充実、生活必需品も「ワンストップ」で購入可能に

イオンスタイル岡山青江の建物は平屋建で、敷地面積は約27,972㎡、売場面積は約7,676㎡。

イオン岡山青江・店舗入り口。

キーワードに「ワンストップ」「ショートタイム」を掲げ、主要顧客層を共働きで忙しい30~40代のファミリー、20代や70代の単身者に設定、毎日の必需品が1ヶ所で揃う店舗を目指す。
同店直営食品売場では、対面形式で惣菜約30種類を提供する「リワードキッチン」、珈琲・輸入食品専門店「caférrant」(カフェランテ)を導入する。

SUPER MARKET.

イオンのグローサラント型売場「ここdeデリ」では、ステーキショップ「ガブリングステーキ」、海鮮丼の店「魚魚彩」、インストアベーカリー「カンテボーレ」を導入。カンテボーレでは中国四国初となるコッペパン専門店「こっぺん堂」コーナーを展開するほか、、岡山の人気洋菓子店「Le Foyer」(ル・フォワイエ)の生ケーキ、イオンドリップカフェのコーヒーを提供する。
ここdeデリ。

そのほか、イオングループの専門店として中国四国初となるインナーカジュアルストア「iC」、靴専門店「グリーンボックス」、美と健康の専門ショップ「グラムビューティーク」「サルーステーション」を導入。
iC.


Glam Beautique.

このほか、外部棟(別棟)にはミツウロコグループの「元町珈琲」、「ホリデイスポーツクラブ」(2020年春開業予定)も出店する。

別棟としてスポーツクラブなどが建設中。

スーパー激戦区ながら総合スーパーが消滅していた青江

イオンスタイル岡山青江の出店エリアは、イオン岡山店時代よりイオングループの「マルナカ」「ザ・ビッグ」、地場大手食品スーパー「ハローズ」、天満屋グループの「天満屋ハピーズ」、両備グループの「リョービプラッツ」、マルイ(津山市)傘下の「わたなべ生鮮館」が営業するなど、岡山市内有数のスーパー激戦区であった。
しかし、イオン岡山店の閉店を機に地域から総合スーパーが消滅、食料品や衣料品、化粧品を1ヶ所で購入可能な商業施設もイオンから徒歩20分ほどの距離にある「Pモール泉田」(リョービプラッツ泉田店)1施設のみとなっていた。
イオンスタイル岡山青江は旧店舗の半分ほどの売場面積となるもの、店舗内でワンストップショッピングが可能となることから、地域住民にとっては嬉しい営業再開となるであろう。

イオンスタイル岡山青江

住所:岡山県岡山市北区青江2丁目7番11号
営業時間:8時~23時(食品ほか)
(7月26日~29日は9時開店)
(ガブリングステーキ・魚魚彩のオーダー時間:11時~21時)
営業時間:9時~20時(調剤薬局)
営業時間:7時~23時(元町珈琲)

(撮影:ヨークセブンさん 

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トキハ別府店、2019年9月に全館リニューアル-「攻め」の経営で新時代の地方百貨店像描く

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大分県別府市の百貨店「トキハ別府店」が2019年9月までに全館リニューアルする。

15億円で全館改装-21時閉店、劇場・足湯・オブジェも

トキハ別府店は1988年10月に開業。建物は地上8階、地下1階建て(現:百貨店棟)。1998年に隣接する地下1階、地上13階建て(現:専門店棟・立体駐車場)のファッションビル「別府ショッピングプラザコスモピア」をトキハが約44億円で購入して統合された。それ以降、両館はトキハが所有する。
現在の売場面積は29,728㎡で、同規模の地方百貨店では日本一の広さとなっている。

トキハ別府店。

今回の改装は屋上階、8階、6階以外のほぼ全館に及ぶもので、投資額は約15億円。主な改装内容は以下の通りとなる。
7階の旧催事場には福岡県の温泉施設「太平楽」が運営する「ぶらり劇場 別府」が開設される。この劇場では「温泉街の名物」とすべく主に1日2回の大衆演劇が実施される。また、隣接するレストラン街も存続する(一部テナント募集中)。

7階・ぶらり劇場。

5階にはヨガスタジオ「ロイブ」が新規出店。このほか、スポーツクラブなどの誘致が進められている。

5階・ロイブ。

4階には地階から100円ショップ・雑貨店「セリア」、「手芸のいとや」が、1階から「釘宮メガネ」が移転。ゲームセンター「ナムコ」も改装されるとみられる。このほか、大手書店「リブロ」、紳士服「フタタ」は営業を継続する。大型の空き床(元・直営床)があるため、この他にもテナントが導入されると思われる。

4階・セリア。

3階の婦人服売場と「モクモクカフェ」、「ABC-MART」、「ライトオン」、「カーブス」は営業を継続。空き床に1階から婦人雑貨、バッグなどが、地階から「ジュエルカフェ」が移設されて営業を開始している。
2階は4階から紳士服、紳士雑貨、スポーツウェア、リビング・家庭用品(旧5階)、寝具(旧5階)が、1階から旅行カバン、ヘルスサポート「トキメキ」、トキハ商品券カウンター、「コムサイズム」、「リフォームコーナー」が移設されるほか、「アメリカンホリック」「grove」など複数のアパレル専門店が出店。子供服「WARAWA」は同階移転する。直営床の大部分は6月末から仮営業を開始。専門店(コムサ含む)については9月上旬までに営業を開始する。なお、7月現在2階は「しまむら」などの看板・内装が残ったまま百貨店として営業しているため「一種異様な状況」となっている。

2階・WARAWAなど。内装はしまむらのまま。

1階は化粧品、土産品、案内所に加えてドラッグストア、コンビニエンスストアなどの専門店で構成される。「無印良品」、「スターバックスコーヒー」は1階で残留。この2店は以前よりも増床される予定。コムサ、釘宮メガネなど一部テナントは他階に移転する。シンボルゾーンの「センターモール」はそのまま存続。駅前通り大屋根下の「センタープラザ」にはインスタ映えするようなオブジェが設置され「トキハベップパーク」として運用。イベントの充実も図られる。

改装中のセンタープラザ。


スターバックスは増床予定。

地階は食品売場とフードコート、催事場で構成される。食品スーパー「トキハインダストリー」も全面改装される。フードコートは約10年ぶりの復活で、別府らしい店舗構成となる計画だというが、具体的な店舗名については7月現在発表されていない。トキハ別府店(百貨店・専門店)の地階が全床「食関連」となったのは開業3年目であった1990年以来29年ぶりのこと。地階のシンボルゾーン「メトロプラザ」には温泉の足湯が設置される。源泉はかつて1階・専門店棟前にあった温泉の泉のものが利用されるとみられる。

地階・銘菓。ラウンド什器も存続。


地階・専門店。

屋上階の「稲荷神社」「展望デッキ」、8階の「トキハ・大分合同新聞文化教室」「フットサルコート」、6階の「ジブラルタル生命」「リクルート」(オフィス)は改装されない。

屋上・フットサルコート。


屋上・神社。

なお、改装に合わせてシースルーエレベーターの停止階が「1階・2階・7階・8階」に改められている(7月現在)ほか、9月からは営業時間が10時~21時に改められる予定。実現すれば「九州一の長時間営業百貨店」となる。

LED化など施設更新も

今回の改装に合わせて4階「ラグハウス(トキハの絨毯売場)」3階「オッジ」、2階「ファッションセンターしまむら」「アベイル」「シャンブル」、1階「セビアン」「アラミス化粧品」、地階「まるみや」「エッセンハウス」「菊家シャンテドール」「キヘイカフェ」など多くの店舗が退店している。
退店面積が大きいため、現在公開されていないテナントの出店も予想され、誘致に期待がかかる。
また、改装に合わせて全館で内装の刷新・館内照明のLED化など施設更新も進められており、明るくスッキリとした店内へと生まれ変わった。

北浜交差点には「横断歩道」

このほか、店舗外では8月ごろ北浜交差点に横断歩道が設置される。
横断歩道が設置されるのは駅前通り側がトキハ=ろばた仁の間、国道側がトキハ=大分交通別府北浜バスセンターの間。北浜交差点は長年に亘って地下道しかなく、近年は旅行カートを持った旅行客が苦労して地下道を行き来する後継が多くみられるため、バリアフリー化を図ることとなった。

横断歩道設置工事が進む北浜交差点。

さらに、館内には9月21日から11月10日まで紙造形アーティストの関口光太郎氏による横幅25m×奥行き15m の大型オブジェが展示されるということで、こちらも注目される。

「コト消費」で観光客需要つかむトキハ

トキハの全館改装のキーワードが「コト消費」であることは言うまでもない。
トキハでは、劇場の開設に加えて土産品売場の移設拡大、ドラッグストアの導入、そして人気テナントである無印良品の拡大、イベントの増加などにより、外国人観光客の更なる取り込みを狙いたい考えだという。

ラグビーワールドカップのラッピングも。

新規出店するテナント(6月判明分)
  • ぶらり劇場(劇場)
  • ロイブ(ホットヨガ)
  • grove(レディスアパレル)
  • AMERICAN HOLIC(レディスアパレル)
  • T’s Collection(レディスアパレル)
  • ちふれHIKARIMIRAI(化粧品、業態転換)
  • 福砂屋(カステラ)
  • 足湯(仮称)
  • インスタ映えするオブジェ(仮称)
  • 未定(スポーツジム)
  • 未定(コンビニエンスストア)
  • 未定(ドラッグストア)
  • 未定(飲食店)
主な退店テナント(2018年~2019年6月判明分)
  • ラグハウス(絨毯)
  • オッジ(婦人服)
  • ファッションセンターしまむら/アベイル/シャンブル
  • セビアン(宝飾)
  • アラミス(化粧品)
  • まるみや(惣菜)
  • エッセンハウス(惣菜)
  • 菊家シャンテドール(洋菓子)
  • キヘイカフェ(喫茶)
全面改装となる主なテナント
  • セリア
  • 手芸のいとや
  • コムサイズム
  • 釘宮メガネ
  • ジュエルカフェ
  • WARAWA
  • 無印良品
  • スターバックスコーヒー
  • 資生堂
  • SK-II
  • 秀栄丸
  • 若竹園
  • 京屋本店
  • キーコーヒー
館内構成・主なテナント(一部)
13
~9
  展望室・屋上画
駐車場
フットサルコート・神社・展望デッキ 駐車場
海の見えるレストラン街・ぶらり劇場 駐車場・身障駐車場
リクルート・ジブラルタ生命 駐車場
ロイブ・未定 駐車場
リブロ・フタタ・Seria・いとや・未定 ナムコ
婦人服・婦人雑貨・呉服・制服 Right-on・ABC-MART
紳士服・スポーツ・家庭用品・寝具
アパレルテナント・子供服WARAWA
コムサイズムなど
化粧品・土産品・案内所・大交バス
無印良品・スターバックス・未定
ドラッグストア(未定)
クリニック・調剤
食品(トキハインダストリー)
銘菓・酒・ベーカリー・催し場
フードコート
足湯(温泉)
トキハ別府店

住所:大分県別府市北浜二丁目9番1号
営業時間:10:00~21:00(9月から予定)
9月上旬までは10:00~19:00
7月28日~29日は10:00~20:00
一部飲食店は20:00から22:30まで営業(店舗による)

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中三弘前店マチナカラック、2019年8月開業-上層階を「アウトレットモール」化、地方百貨店の新モデルに

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青森県弘前市の百貨店「中三弘前店」が全面改装し、2019年8月下旬に上層階をアウトレットモール「マチナカラック(MACHINAKA RACK)」として運営開始する。p1040572中三弘前店。

弘前市中心部で57年営業を続ける百貨店

中三弘前店は1962年11月に開業。現在の建物は1968年4月に新築、1995年に増築・全面リニューアルした。建物は地上8階、地下1階建てで売場面積は20,434㎡。
中三は郊外店との競争に加えて東日本大震災の影響で起きた中三盛岡店爆発事故後の2011年4月に一度経営破綻、日本百貨店協会から離脱しており、弘前駅東側にある郊外型百貨店「さくら野百貨店弘前店」に比べて品揃え面を含めても劣勢であった。

9フロアのうち3層をアウトレットモール化

中三弘前店のうち、アウトレットモール「マチナカラック」に転換するのは4階、5階、7階。モール内の出店テナントは約50店を見込む(テナントは下記参照)。
これらの階で展開されていた家庭用品、子供服などは百貨店として営業を続ける3階より下層階に縮小移転。この下層階にも新規テナントを導入する。
6階のジュンク堂書店、8階のスペースアストロ(ホール)についてはそのまま営業を継続する。

マチナカラック・イメージ(公式サイトより)。

アウトレットモールにはファッションを中心にアウトドア、スポーツなど県内初出店ブランドが多数出店する計画であり、注目される。

マチナカラック・イメージ(公式サイトより)。

中三、百貨店は「弘前店」のみに-活性化急務

中三は4月に青森本店を老朽化のために閉店(現在はギフトサロン出店、再開発ビル完成後、下層階に縮小・再出店予定)しており、現在は弘前店が唯一の大型店となっている。そのため、同店の活性化は急務であるといえる。

旧・中三青森店。

地方都市中心部へのアウトレットモール進出は全国的に見ても非常に珍しく、新しい地方百貨店の広域集客モデルとなるかが注目される。

マチナカラックの主な出店テナント(一部)
  • HUMAN WOMAN
  • UGG
  • BOSCH
  • MOUSSY
  • SLY
  • JILL STUART
  • John masters organics
  • NATURAL BEAUTY
  • RODEO CROWNS
  • nano・universe

そのほか、全約50テナントを予定。

館内構成(概要)
スペースアストロ(ホール)
アウトレット「マチナカラック」
ジュンク堂書店・丸善
アウトレット「マチナカラック」
アウトレット「マチナカラック」
婦人服・呉服
婦人服・紳士服・制服・家庭雑貨・タオル・寝具
化粧品・婦人服・婦人雑貨・案内所・カプリチョーザ
食品・フードコート

 

中三弘前店 マチカララック

住所:弘前市土手町49-1
営業時間:10時~19時(予定)
:地階・1階は20時まで営業

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プラリバ、2019年7月26日再開業-西新エルモール岩田屋跡、減築で再開

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福岡県福岡市早良区の西新駅前にある東京建物の商業施設「PRALIVA」(プラリバ)が2019年7月26日に営業を再開する。

プラリバ。

旧・西新エルモール岩田屋だった

プラリバの前身となる「西新エルモール」は1981年6月に地場百貨店「西新岩田屋」を核とした商業施設として開業。建物は地上8階地下2階建で、売場面積は20,208m、延床面積は約29,348㎡。1983年の地下鉄空港線の延伸開業に伴い西新駅とも直結されたが、このとき西新駅には新たなエレベータが設置されず、当ビルと共用となった。
地下鉄の開通により10分圏内となった「岩田屋天神本店」(当時は地下鉄天神駅直結)との差別化の一環として、1990年代には岩田屋傘下だった食品スーパー「サニー」や、当時提携関係にあった西武セゾングループの「無印良品」「リブロ」を相次ぎ導入するなど、カジュアル志向の地域密着型百貨店として刷新したが、岩田屋の経営悪化に伴い2003年2月をもって閉店、東京建物の特別目的会社(SPC)に土地・建物を一括売却した。

西新エルモールプラリバ。

その後、東京建物グループにより「西新エルモールプラリバ」として2003年4月に再開業、西新岩田屋時代の専門店を引継ぎ営業したが、東京建物主導の再開発事業「西新リボーンプロジェクト」施行に伴い、2015年7月31日をもって閉店していた。

「減築」でリニューアルへ

西新リボーンプロジェクトでは、旧・西新エルモールプラリバの高層階を減築し、一部躯体を再利用しつつ、新たに高層分譲マンション「Brillia Tower西新」(ブリリアタワー西新、地上40階地下2階建、高さ140m)を増築する手法を採用。2019年7月に商業施設棟が先行開業、2021年春に新施設が全面開業する計画となっている。

左後方がブリリアタワー西新。

なお、当初プラリバは2018年中に営業再開する見込みであったものの、先述の通り「地下鉄用エレベーターが館内にある」構造であったため、工事が遅れたという経緯がある。

プラリバ・地下鉄入口。

フードウェイなど36店出店-無印良品は再出店

西新リボーンプロジェクト商業施設棟「プラリバ」の建物は地上4階地下2階建。

地下鉄入口とテナント看板。

食品スーパー「フードウェイ」を核に、グロサリー専門店「カルディコーヒーファーム」、JR九州グループのドラッグストア「ドラッグイレブン」、西鉄インキューブの雑貨新業態「プラットインキューブ」、京都の老舗ベーカリー「グランディール」、福岡市で人気を集めるカフェ「ハニー珈琲」、子供英語フィットネス「MY GYM」、「くまざわ書店」、再出店となる「無印良品」など36店舗が出店する。

PLAT INCUBE.


くまざわ書店福岡西新店。

西新駅周辺では2015年7月のプラリバ閉店以降、「イオン西新店」(旧トポス・ダイエー)も2016年5月に閉店しており、買物する場所が少なくなっていた。プラリバの復活は西新商店街やその近郊住民にとって待望の出来事となる。
なお、イオン西新店跡にはイオン九州が再出店を検討するとしていたものの、西鉄グループが高齢者住宅「(仮称)サンカルナ西新」を建設する方針だという。

PRALIVA(プラリバ)

住所:福岡県福岡市早良区西新4丁目1-1
営業時間:10時~20時
営業時間:7時~24時(フードウェイ)
営業時間:8時~23時(ドラッグイレブン)

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